エレクトロニック

ジャンプ・アップ

Jump Up

ロンドン / イギリス / ヨーロッパ西部 · 2000年〜

1990年代後半UKで成立し、2000年代以降DJ Hype、Hazard、Bladerunnerらが発展させた、シンプルで攻撃的なベースラインとパーカッシブなドラムのドラムンベース・サブジャンル。

どんな音か

BPM 160~180で、ドラムンベース的な高速ビートの上に、『シンプルで重い』ベースラインが『ドウン、ドウン』と反復される。ハイハットはパーカッシブで『乾いた』響き。一見シンプルながら『グルーヴ感』は極めて高く、クラブダンスでの『ジャンプする』動作と音響が完全に同期する。ホーンやスクラッチサンプルが現れることもあり、『オーケストラルな瞬間』が挿入される。

生まれた背景

1990年代後半UKで、ドラムンベースの『複雑さ』をしばらく横に置いて、『シンプルなベース + パーカッシブなドラム』という型が確立。2000年代初頭に DJ Hype や DJ Hazard といったプロデューサーが『ジャンプ・アップ』を明示的なジャンルとして定式化。クラブシーンで『踊る人の身体性』を最優先にしたジャンル。

聴きどころ

『True Playaz Anthem — DJ Hype』でのベースラインの『反復性』。『Killers Don't Die — DJ Hazard』での『パーカッションのアレンジメント』。ジャンプ・アップは『ミニマリズムの音楽』で、『一つのベースラインをどう『装飾』するか』という観点で聴く。

発展

DJ Hype主宰のPlaya / Ganjaレーベルから2000-2010年代に大量にリリースされ、近年はオランダのDeadmanにも引き継がれている。

音楽的特徴

楽器シンセ、サンプラー、ドラムマシン

リズム170-180BPM、ワブル/グロウル・ベース、シンプル構造

代表アーティスト

  • DJ Hypeイギリス · 1990年〜
  • DJ Hazardイギリス · 2002年〜

代表曲

日本との関係

日本ではクラブシーンの一部(特にドラムンベース・コミュニティ)に認知されているが、ポップミュージック的には知られていない。

初めて聴くなら

『True Playaz Anthem』でシンプルなベースラインを体感してから、『Mr Happy — DJ Hazard』でアレンジメントの『豊かさ』を聴く。

豆知識

ジャンプ・アップというジャンル名は、クラブでのダンスムーヴ『ジャンプアップ』に由来するとも言われるが、元々はドラムンベースの内部で『アップテンポで楽観的な』という形容詞的な用法だった。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1990年代2000年代ジャンプ・アップジャンプ・アップドラムンベースドラムンベース凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ジャンプ・アップを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

イギリス · 2000年前後 (±25年)

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