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スウェーデン

Sweden

北欧・東欧

スウェーデンは、世界中のヒット曲を陰で書くソングライター(Max Martinら)を数多く輩出してきた。人口あたりでは世界屈指のポップ輸出国だ。ところが国内のヒットチャート(Top 20)は、その多くがスウェーデン語の曲である。なかでも、街の現実を荒っぽい言葉でつづるラップや、メロディアスなトラップが上位を埋め尽くす。このシーンが郊外の暴力と切り離せないことは、人気絶頂のさなか銃撃で命を落としたラッパーEinárの例が示している(同じく頂点に立つYasinも、抗争絡みで実刑を受けた)。世界に向けて書く曲と、スウェーデン人が実際に聴く曲がここまで食い違う国は珍しい。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

Z世代が聴くのはほぼスウェーデン語ラップ一色だ。このラップは、とくに郊外の移民系団地地区(スウェーデン語でフォーロート、Förorten)で育った若者の文化と強く結びついている。中高年層が好むのは、シュラーガースウェーデン・ポップだ。シュラーガードイツ生まれで北欧に根づいた親しみやすい大衆歌謡、スウェーデン・ポップはABBAやRoxetteの黄金期から現役のRobynまで続く流れを指す。ストックホルムやマルメの郊外で生まれたラップが、いまや国内チャートの頂点に立つ。これは単なる音楽の流行ではない。移民2世の若者が「スウェーデンの音楽とは何か」を塗り替えた社会現象としても語られてきた。

参考資料

- Sverigetopplistan: https://www.sverigetopplistan.se/