バルカン・トラップ
アルバニア・コソボ・北マケドニア発の現代バルカン・トラップ。Dua Lipa(英国アルバニア系)、Loredana、DJ Gimi-Oら。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
まず打楽器に注目。Atlanta産トラップの808とハイハットの上に、バルカンのトラディショナル・パーカッションのループが乗ることが多く、両者が出会う瞬間に独特の体感が生まれる。次にメロディ、マイナースケールが基本だが、東欧特有の増2度音程(メロディが半音3つ分跳ねる感じ)が随所に入る。歌詞はマフィア、家族の誇り、移民の苦労、女性関係といったテーマが定番。MVは黒いベンツ、深夜のチューリッヒやプリシュティナの街路、ロレックス、そしてアルバニアの双頭の鷲が必ず映る。
代表アーティスト
- Noizy
- Loredana
- DJ Gimi-O
代表曲
- Sonnenbrille — Loredana (2018)
- Habibi — DJ Gimi-O (2020)
Mos M'Provoko — Noizy (2017)
日本との関係
初めて聴くなら
豆知識
DJ Gimi-Oの『Habibi』のサビ部分は、実はチュニジア人歌手Balti & Hamoudaの『Sidi Mansour』のメロディを下敷きにしており、アラブ世界とバルカン世界の旋律が地中海を挟んで響き合っていることが分かる。またDua Lipaは2022年、コソボのプリシュティナで主催したフェス『Sunny Hill Festival』にDiplo、J Balvin、Stormzyを呼び、コソボを音楽地図に正式に書き込んだ。バルカン半島がトラップの新しい辺境ではなく、もう一つの中心地になりつつある証拠。
