ミズラヒ・ポップ
イエメン・モロッコ・イラク系ユダヤ人の音楽伝統に根差したヘブライ語ポップ。1980年代まで「カセット音楽」と蔑まれたが、2010年代以降にイスラエル主流に。
どんな音か
ヘブライ語のボーカルに、ウード(中東のリュート)、ダルブッカ、カヌーン(72弦の箱型琴)の音色が絡む。コード進行は西洋ポップだが、メロディのうねりは中東音楽のマカーム(旋法)由来で、四分音に近い微細な音程の揺れがしばしば顔を出す。ドラムは現代的なポップビートだが、ハイハットの代わりにダルブッカの細かい連打が入ることが多い。歌い方は喉を強く震わせる装飾的な歌唱で、サビでは一気に張り上げる。
生まれた背景
聴きどころ
代表アーティスト
- Sarit Hadad
- Eyal Golan
- Omer Adam
代表曲
- כאן — Sarit Hadad (2002)
- תל אביב — Omer Adam (2017)
יום הולדת — Eyal Golan (2010)
日本との関係
初めて聴くなら
Omer Adam『Tel Aviv』、これは比較的西欧ポップに近いので入りやすい。次にEyal Golan『Yom Holedet』、結婚式や祝祭で必ずかかる定番。三曲目はSarit Hadadの古典『Light a Candle』、ユーロビジョンで歌われた一曲で、彼女のメリスマがミズラヒ歌唱の真髄を示している。週末の昼下がり、地中海料理を作りながら台所で流すのが似合う。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ポップイスラエル宗教ポップ
- ポップミズラヒ音楽
