チャマメ
アルゼンチン北東部コリエンテス州・パラグアイ・ブラジル南部の三国境地帯で生まれた、グアラニー先住民・スペイン系・東欧移民の混合舞踊歌。
どんな音か
生まれた背景
チャマメが生まれたのはアルゼンチン北東部コリエンテス州で、パラグアイとブラジル(リオ・グランデ・ド・スル州)に隣接する地帯だ。この三国境エリアには19世紀後半から20世紀初頭にかけてポーランド・ウクライナ系の移民が大量に入植し、彼らが持ち込んだアコーディオンやポルカのリズムが、先住民グアラニーの音楽文化とスペイン植民地の歌謡と混ざり合った。バンドネオンはリオ・デ・ラ・プラタ地域でタンゴに使われたものが北に伝わり、チャマメに取り込まれたとされる。Raúl Barboza(1939年生まれ)はブエノスアイレスやパリで活躍しながら、グアラニー語の歌詞とコリエンテス的な感性を守り続けた。2020年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
聴きどころ
発展
20世紀のトランシト・コカマレラ、ラモナ・ガラルサが代表的歌手で、1980年代以降アンタリオ・タラゴ・ロス、ラリ・コーロらが世代を更新した。2020年にユネスコ無形文化遺産登録。
出来事
- 1931: 初の商業録音
- 1962: トランシト・コカマレラ全盛
- 1995: ラリ・コーロ国際ツアー
- 2020: ユネスコ無形文化遺産登録
派生・影響
ポルカ、グアラニー先住民音楽、ブラジル南部音楽、ヌエバ・カンシオンと交差。
音楽的特徴
楽器アコーディオン、バンドネオン、ギターラ、コントラバス、声
リズム中速6/8、ポルカ系2/4、グアラニー語混合
代表アーティスト
- Raúl Barboza
代表曲
- Kilometro 11 — Raúl Barboza (1990)
- Memorias — Raúl Barboza (1991)
Pajaro Chogui — Raúl Barboza (1985)
El Cosechero — Raúl Barboza (1992)
Galopera — Raúl Barboza (1995)
日本との関係
初めて聴くなら
Raúl Barbozaの『Memorias』(1991年)が最も入りやすい。バンドネオンと歌のシンプルな編成で、チャマメの核が凝縮されている。続けて『Kilometro 11』(1990年)へ進むと、よりダンス向きのリズムが際立ち、足が動きたくなる感覚がある。
