チャカレラ
アルゼンチン中北部サンティアゴ・デル・エステロ州を中心とする民俗舞踊歌で、ボンボ・レグエロとギターが駆動する6/8の二人舞踊。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
ボンボ・レグエロのリズムパターン、特に強拍がどの位置にあるかを聴き取ることが最初の関門。6/8と3/4の「揺れ」が心地よい浮遊感を生むが、手拍子をしようとすると拍が合わないことに気づく。Atahualpa Yupanquiの『Los Hermanos』(1965年)ではギターの低音弦の使い方が際立っており、メロディよりもハーモニーと指の動きに集中して聴くと音楽の骨格が見えてくる。
発展
1940年代以降のアタウアルパ・ユパンキがチャカレラを左派的な土地・労働者の歌として再定義し、1960~70年代のメルセデス・ソサとともに「ヌエバ・カンシオン・アルヘンティーナ」の中核となった。21世紀には現代ジャズ、ロック・ナシオナルとも交差する。
出来事
- 1923: アンドレス・チャサレタ採譜・出版
- 1948: アタウアルパ・ユパンキ全盛
- 1970: メルセデス・ソサ国際展開
- 2014: ボンボ・レグエロ無形文化遺産候補
派生・影響
サンバ・アルヘンティーナ、ヌエバ・カンシオン、アルゼンチン・ロック・ナシオナルと交差。
音楽的特徴
楽器ギター、ボンボ・レグエロ、ヴァイオリン、声
リズム高速6/8、3対2エミオラ、男女輪舞
代表アーティスト
- Atahualpa Yupanqui
- Mercedes Sosa
- Soledad Pastorutti
代表曲
- Gracias a la Vida — Mercedes Sosa (1971)
- A Don Ata — Soledad Pastorutti (1996)
- Los Hermanos — Atahualpa Yupanqui (1965)
日本との関係
初めて聴くなら
Atahualpa Yupanquiの『Los Hermanos』(1965年)から入るのがよい。ギターだけに近い編成で、チャカレラのリズムとメロディの素の構造が聴き取りやすい。踊るエネルギーを感じたいなら、Soledad Pastorutttiの『A Don Ata』(1996年)へ。明るく速いテンポで、声の張り方にも現代的なスケールがある。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ラテン・カリブミロンガ
