チャカレラ
アルゼンチン中北部サンティアゴ・デル・エステロ州を中心とする民俗舞踊歌で、ボンボ・レグエロとギターが駆動する6/8の二人舞踊。
まずはここから
ひとことで言うとアルゼンチン中北部サンティアゴ・デル・エステロ州を中心とする民俗舞踊歌で、ボンボ・レグエロとギターが駆動する6/8の二人舞踊。
まずはこの曲からAtahualpa Yupanqui — Los Hermanos ▶ YouTube
代表的な人Atahualpa Yupanqui
どんな音か
聴きどころ
ボンボ・レグエロのリズムパターン、特に強拍がどの位置にあるかを聴き取ることが最初の関門。6/8と3/4の「揺れ」が心地よい浮遊感を生むが、手拍子をしようとすると拍が合わないことに気づく。Atahualpa Yupanquiの『Los Hermanos』(1965年)ではギターの低音弦の使い方が際立っており、メロディよりもハーモニーと指の動きに集中して聴くと音楽の骨格が見えてくる。
初めて聴くなら
Atahualpa Yupanquiの『Los Hermanos』(1965年)から入るのがよい。ギターだけに近い編成で、チャカレラのリズムとメロディの素の構造が聴き取りやすい。踊るエネルギーを感じたいなら、Soledad Pastorutttiの『A Don Ata』(1996年)へ。明るく速いテンポで、声の張り方にも現代的なスケールがある。
代表アーティスト
- Atahualpa Yupanqui
- Mercedes Sosa
- Soledad Pastorutti
代表曲
- Atahualpa Yupanqui — Los Hermanos (1965)
- Mercedes Sosa — Gracias a la Vida (1971)
- Soledad Pastorutti — A Don Ata (1996)
生まれた背景
チャカレラの発祥地とされるサンティアゴ・デル・エステロ州は、アルゼンチンで最も長い植民地化の歴史を持つ地域の一つで、ケチュア語系の先住民文化とスペイン植民地文化が深く混じり合ってきた。19世紀末から20世紀初頭にかけて農村コミュニティの祭りや婚礼で演じられながら形を固め、1960〜70年代に「フォルクローレ(アルゼンチン民俗音楽)」の全国的ブームに乗ってブエノスアイレスにも広まった。
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Atahualpa Yupanqui(1908〜1992年)はチャカレラをはじめとするフォルクローレを国際水準のアーティズムに引き上げた第一人者で、ギター演奏と詩の両面でその評価は揺るがない。
音楽的特徴の詳細
楽器ギター、ボンボ・レグエロ、ヴァイオリン、声
リズム高速6/8、3対2エミオラ、男女輪舞
発展
1940年代以降のアタウアルパ・ユパンキがチャカレラを左派的な土地・労働者の歌として再定義し、1960~70年代のメルセデス・ソサとともに「ヌエバ・カンシオン・アルヘンティーナ」の中核となった。21世紀には現代ジャズ、ロック・ナシオナルとも交差する。
出来事
- 1923: アンドレス・チャサレタ採譜・出版
- 1948: アタウアルパ・ユパンキ全盛
- 1970: メルセデス・ソサ国際展開
- 2014: ボンボ・レグエロ無形文化遺産候補
派生・影響
サンバ・アルヘンティーナ、ヌエバ・カンシオン、アルゼンチン・ロック・ナシオナルと交差。
日本との関係
豆知識
「チャカレラ」という名称の語源には諸説あり、ケチュア語の「チャカラ(農地)」に由来するという説と、地域名サンティアゴ・デル・エステロの先住民的発音からきたという説がある。Atahualpa Yupanquiはパリに長年在住し、エディット・ピアフと親交を持っていた。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
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