WorldMusic

ドミニカ共和国

Dominican Republic

中南米・カリブ

ドミニカ共和国は「デンボウ・ドミニカ共和国ーノ(デムボウ dominicano)」の本拠地だ。ジャマイカ生まれの「デンボウ」というリズムを土台にしつつ、レゲトンよりも高速で、音数をそぎ落とした独自のジャンルへと進化した。腰を密着させて踊るレゲトン系のダンス「ペレオ」で踊られ、いまや国中のダンスフロアを呑み込んでいる。TikTokで世界的に流行する振付や俗語の多くが、実はサントドミンゴのバリオ(庶民の暮らす地区)の若者文化から生まれている——デンボウは、その小さな地区の感覚を世界のポップへ送り出すパイプなのだ。この音楽を引っ張るのは、世界的ヒットを連発するエル・アルファが筆頭格で、女性勢のヤイリンやトキーシャが続く。いっぽうで、バチャータや、アコーディオンが主役の古いタイプのメレンゲメレンゲ・ティピコ」は、いまも国の文化の柱として愛され続けている。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

若い世代はデンボウ一色だ。その俗語や踊り方は、サントドミンゴのバリオ(庶民の暮らす地区)の文化にそのまま根ざしている。いっぽう上の世代が好むのはバチャータメレンゲで、これらは家族の集まりで流れ、国民的アイデンティティを支える音楽として親しまれてきた。ほかのラテン圏よりも、ここでは住む地区や懐具合が聴く音楽に直結する。世界の主流に食い込んだいまも、デンボウは「バリオの音楽」と見なされ続けている。ただしロメオ・サントスだけは別格で、トキーシャの曲には決して手を出さない層にも、新曲が世代を超えて届く。

参考資料

- Spotify Dominican Republic Daily: https://kworb.net/spotify/country/do_daily.html