メレンゲ
ドミニカ共和国で成立した、2/4拍子の明快なリズムを特徴とするダンス音楽。
まずはここから
ひとことで言うとドミニカ共和国で成立した、2/4拍子の明快なリズムを特徴とするダンス音楽。
まずはこの曲からAlberto Beltrán — El Negrito del Batey ▶ YouTube
代表的な人Alberto Beltrán
どんな音か
ドミニカ共和国生まれ、前へ進む2ステップが持ち味のダンス音楽。座って聴くより体を動かしたくなる推進力が身上で、およそ120〜160 BPM(速い「メレンゲ・ティピコ」ではさらに上がる)の2/4拍子に乗って、軽快なステップが踊り手の足を急かす。編成は二つの系統がある。素朴な「メレンゲ・ティピコ」ではボタン式アコーディオンが旋律を引っぱり、ビッグバンド編成の「メレンゲ・デ・オルケスタ」ではホーンセクションがその役を担う。リズムの土台は、膝に乗せた両面太鼓のタンボーラ。片手にスティック、もう片方は素手で叩く。さらに、金属製の表面を棒でこする打楽器ギラが、細かい音で隙間を埋めていく。そこにエレキベースとピアノが加わり、反復するパターンを固める。ヴォーカルは男性が中心で、力強くシャウト気味に歌う。歌詞はスペイン語で、恋愛やダンスから街の暮らし、政治風刺、自己賛美まで題材を選ばない。二つの打楽器が重なって独特のうねりを生み、踊らずにはいられない勢いをつくる。
このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。
聴きどころ
タンボーラが「タカタカ」と16分で細かく刻み、ギラが「シャカシャカ」と途切れずスクレイプし続ける――この二つの絡み。アコーディオンが短いフレーズを反復し、要所ではホーンセクションが全員そろって短く強調するフレーズ(いわゆる「キメ」)を入れる。歌い手の「ヘイ!」「ウォー!」という掛け声も聴きどころだ。ダンスは2拍子で右足・左足の単純なステップだが、腰の振りが命。
初めて聴くなら
代表アーティスト
- Alberto Beltrán
- Johnny Ventura
- Wilfrido Vargas
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- Juan Luis Guerra
- Elvis Crespo
代表曲
- Alberto Beltrán — El Negrito del Batey (1954)
- Johnny Ventura — Patacón Pisao (1981)
- Juan Luis Guerra — Ojalá Que Llueva Café (1989)
もっと見る(あと1件)
- Wilfrido Vargas — Capullo y Sorullo (1980)
生まれた背景
その後の代表曲
- Elvis Crespo — Suavemente (1998)
日本との関係
豆知識
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それでも、ふわりと軽い踊りのイメージが菓子の名と重なるのは、この音楽の身軽さを言い当てているようで面白い。トルヒーヨ独裁(1930〜61)時代には、上流階級から見下されていた庶民的な出自をむしろ前面に押し出し、政治的プロジェクトとして国民音楽に格上げする一方、他地域の音楽様式は抑え込んだ。暗殺後もその地位は揺らがなかった。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
メレンゲが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
