マラビ
1920~30年代のヨハネスブルク・タウンシップで密造酒場のピアノ伴奏として育った、3和音の循環を踊らせる即興ジャズの源流。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
三つ程度のコードが循環する中で、メロディやリズムがどう変わるかを聴く。単純に聞こえる反復が、踊りの持続を作る。ピアノの左手やベースが地面を支え、右手や管楽器が短いフレーズで場を盛り上げる。
発展
1940年代にマラビはビッグバンド化してアフリカン・ジャズへ展開し、ジェイムソン・ファンドのドリー・ラスベ&ドラム・パッカーズらが活躍した。1950年代以降の強制移住と検閲でシビーン文化は壊滅的打撃を受けたが、マラビの和声循環はムバカンガ、クワイト、アマピアノに受け継がれる。
出来事
- 1920s: ヨハネスブルク・ソフィアタウンの密造酒場で誕生
- 1936: 初期商業録音
- 1955: ソフィアタウン強制移住
- 1986: スピード録音発掘
派生・影響
ムバカンガ、南アフリカ・ジャズ、クワイト、アマピアノの基層。
音楽的特徴
楽器ピアノ、ペダルオルガン、ベース、サンドル、声
リズムI-IV-V-I-IV循環、即興、シャッフル
代表アーティスト
- Dolly Rathebe
代表曲
- Meadowlands — Dolly Rathebe (1956)
Lakutshon Ilanga — Dolly Rathebe (1955)
Bantu Beat — Dolly Rathebe (1958)
Phata Phata — Dolly Rathebe (1960)
Sophiatown is Gone — Dolly Rathebe (1962)
日本との関係
初めて聴くなら
録音時代としては「Meadowlands — Dolly Rathebe (1956)」が入口になる。タウンシップの記憶を聴くなら「Sophiatown is Gone — Dolly Rathebe (1962)」。踊りの明るさは「Phata Phata — Dolly Rathebe (1960)」で感じられる。
