ギッダー
パンジャーブ州の女性集団民俗舞踊歌。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
ボリヤーンの「掛け合い」のリズムを追うと、言葉のアクセントがドーラクのビートとどう合っているかが見えてくる。笑い声や合いの手が録音に入っているものは、演奏と聴衆の一体感がリアルに伝わる。歌詞を解釈するにはパンジャーブ語の理解が必要だが、言葉が分からなくても掛け合いの「間(ま)」とテンポの変化を感じるだけでギッダーの性質は伝わる。
発展
20世紀後半にパンジャーブ大学などの民俗芸能調査で再認識され、舞台化が進んだ。1970年代以降はパンジャーブ・ディアスポラ(英国・カナダ)で婚礼・新年祭の必須芸能となり、海外でも盛んに踊られている。
出来事
- 古代: 農村女性踊り歌として成立。
- 1970年代: 大学舞台化と海外移住。
- 1990年代: 英国・カナダのパンジャーブ・コミュニティ定着。
- 2000年代: ボリウッド映画でのギッダー描写。
- 2015年: パンジャーブ州文化政策での保存指定。
派生・影響
現代パンジャーブ・ポップ・ディアスポラ・ダンス文化、女性のフォーク表現としての位置づけ。
音楽的特徴
楽器ドール(時に)、手拍子、足拍子、声
リズムボーリヤン(短詞章)の交替、手拍子の鋭いリズム、円形踊り
代表曲
- Boliyan Sangeet (1990)
日本との関係
初めて聴くなら
豆知識
ギッダーのボリヤーンは口承で伝わるため、歌い手によって歌詞がリアルタイムで変えられる。「今日の義母はどんな人か」「花嫁の気持ちは」といったその場の状況に合わせて即興で言葉をはめていくスタイルが今も生きており、楽譜を持たない音楽の柔軟さが体現されている。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- 伝統・民族バウル
- 宗教・霊歌カルナーティック信愛歌
- 古典カヤール
