バル・ミュゼット
労働者街のカフェに響いた、パリのアコーディオン・ダンス音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
アコーディオンの細かく震えるビブラートと、めまいがするほど速く回るワルツの三拍子が最大の聴きどころ。後年のジョー・プリヴァらの演奏では、ジプシー・ジャズ由来のスウィング感やギターのソロも楽しめる。
発展
1930〜50年代に黄金期を迎え、ジョー・プリヴァやギュス・ヴィズールらの名手が活躍した。やがてジプシー・ジャズ(マヌーシュ・スウィング)と交わり、より洗練された演奏も生まれた。
出来事
- 1900年頃: パリでバル・ミュゼットの様式が確立。
- 1930年代: アコーディオン名手の活躍で黄金期に。
- 1940〜50年代: ジプシー・ジャズとの交流で演奏が洗練。
派生・影響
今日のフレンチ・カフェ音楽やシャンソンの伴奏様式に受け継がれ、パリを象徴する音色として映画やCMでも親しまれ続ける。
音楽的特徴
楽器アコーディオン、バンジョー、ギター、ベース、ドラム、バイオリン
リズム高速で回るワルツの三拍子、ジャヴァやポルカの軽快な拍、ダンス向きの均整
代表アーティスト
- Gus Viseur
- Jo Privat
代表曲
- Flambée Montalbanaise — Gus Viseur (1942)
- Manouche — Jo Privat (1955)
日本との関係
初めて聴くなら
豆知識
「バル・ミュゼット」とはもともとオーヴェルニュ地方のバグパイプの名で、楽器がアコーディオンに代わった後も、踊りの場と音楽の名としてその語が残った。
