バイラ
スリランカの民俗ポップ。ポルトガル系を起源に持つ陽気な踊り歌。
どんな音か
聴きどころ
「Surangani」のメロディーラインがどれだけシンプルな音程の動きで構成されているかに注目する。複雑な音階を使わず、数個の音を行ったり来たりする構造が、踊りやすさと歌いやすさを同時に実現している。アコーディオンの音色が、ポルトガルから運ばれた西洋音楽の痕跡として聴き取れる。
初めて聴くなら
「Surangani」から入る。スリランカのポップスとして最も知名度が高く、YouTube上でも簡単に見つかる。踊りの映像と合わせて見ると、ダンスミュージックとしての性格がすぐにわかる。聴くというより参加するイメージで、陽気に聴けば楽しさが伝わりやすい。
代表曲
- Surangani (1970)
生まれた背景
音楽的特徴の詳細
楽器ギター、ラバナ(タンバリン)、キーボード、ベース、ドラムス、声
リズム6/8拍子、ポルトガル系の陽気な拍、シンハラ・タミル詞章
発展
20世紀後半にはウォーリー・バスティアン・M・S・フェルナンドらがバイラのスター歌手として活躍し、1990年代以降はサンギータラタ・スパヌディラジ・グラントなど若手も加わった。スリランカ移民コミュニティ(オーストラリア・カナダ)でも盛ん。
出来事
- 16世紀: ポルトガル植民地期の音楽融合。
- 1948年: スリランカ独立で国民音楽化。
- 1970年代: ウォーリー・バスティアン・ブーム。
- 1995年: M・S・フェルナンド最盛期。
- 2010年代: 若手によるエレクトロ・バイラ。
派生・影響
スリランカ・ポップ・コメディ映画の音楽、シンハラ・タミル両コミュニティで共有される国民的音楽、現代スリランカ・ヒップホップの素材となる。
日本との関係
豆知識
「バイラ」という名前の語源についてはポルトガル語の「bailar(踊る)」から来ているという説が有力だが、スリランカでは単純に「バイラ音楽」として定着しており、語源を意識して使う人は多くない。また、スリランカ独立後にバイラをシンハラ語のポップスとして近代化した歌手のM.
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S. ペレラ(M.S. Perera)は「バイラの父」とも呼ばれ、1960〜70年代に多くの録音を残したとされる。
影響・派生で結ばれたジャンル
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感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
バイラが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
