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デンマーク

Denmark

北欧・東欧

欧州の小国チャートは英米ポップに押されがちだ。ところがデンマークでは2026年4〜5月、地元勢が数週にわたって1位を守り、トップ10の7〜8割を自国アーティストが占める珍しい状況が続いた。象徴的なのが「Den danske sommer」だ。若手のトビアス・ラヒムが、ダンストップ(デンマークで長く親しまれる、感傷的でみんなで口ずさめる大衆歌謡)の大御所で77歳のビアテ・キアと組んだ一曲で、祖父母世代と孫世代が同じ曲で盛り上がる稀な世代横断ヒットになった。1位の一段下では、内省的な歌声で支持を集める新人アニカ・ウェダーコップや、実力派プロデューサー兼アーティストのアントン・ヴェスターリンが、デンマーク語のソウルポップでストリーミングの存在感を増している。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

Z世代の好みは、デンマーク語のソウルポップの新世代と、トビアス・ラヒムに近い作風のシンガーソングライターの二つに分かれる。男性リスナーのあいだでは、デンマークヒップホップ(Suspekt、Gilliなど)が引き続き根強い。中高年層は、国民的ロックの故キム・ラーセン(デンマークのボブ・ディラン的存在)やGasolin'、そしてダンストップを今も定番として聴く。ユトランド半島の地方と首都コペンハーゲン圏で、音楽の好みの差は欧州では珍しいほど小さい。地域ごとに好みが割れるのではなく、全国共通のヒットをみんなで共有する傾向がある。海外のポップスを締め出しているわけではなく、国産ヒットと自然に同居しているのが特徴だ。

参考資料

- Hitlisten.NU: https://hitlisten.nu/