カーフィー
パンジャーブ・シンドのスーフィー民間歌謡。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
声がひとつの音節の上でどのくらいの時間をかけて動くかを追う。「ブッラー・キー・ジャーナー」というフレーズが繰り返されるが、そのたびに声の経路が微妙に違う。即興の即時性と、型として蓄積された装飾の慣習が混在しているのが聴きどころだ。
発展
20世紀にはアービダー・パルウィーン・ヌスラト・ファテ・アリー・ハーン・パタネー・ハーン(姉妹デュオ)らがカーフィーを国際的に紹介した。コーク・スタジオ(パキスタン)の登場でカーフィーがロック・ポップとフュージョンされ若年層に広まった。
出来事
- 1680年: ブッレー・シャー誕生。
- 1958年: パタネー・ハーン姉妹デュオ録音。
- 1985年: ヌスラト・ファテ・アリー・ハーンのカーフィー録音。
- 1995年: アービダー・パルウィーンのコンサート確立。
- 2008年: コーク・スタジオでカーフィーのフュージョン。
派生・影響
カッワーリーと並ぶ南アジア・スーフィー音楽の双璧をなし、現代パキスタン・ポップ・ロックの精神的源泉となった。
音楽的特徴
楽器ハルモニウム、タブラ、ドーラク、エクタラ、サーランギー、声
リズムケヘルワー・ダドラ・チャール・ターラ、神秘詩の繰り返し、独唱の親密さ
代表アーティスト
- サイン・ザフール
代表曲
Bullah Ki Jaana — Abida Parveen (1995)
日本との関係
初めて聴くなら
アビダ・パルヴィーンの『Bullah Ki Jaana』(1995年)。ブッレー・シャーの詩をもとにしたこの曲は「私はいったい何者か」と繰り返し問いかける内容で、声の上下動と問いかけが溶け合う。夜、照明を落として聴く。
