パギェッラ
コルシカ島の男声3部多声合唱。
どんな音か
三人の男性による無伴奏合唱。一人が低く、一人が中程度、一人が高く、三つの声が常に重ねられる。メロディは基本的に単純だが、各パートが独立した動きをするため、全体として複雑なハーモニーが生まれる。リズムは自由で、拍の明確性よりも声のニュアンスが優先される。宗教的な祈りのような雰囲気が支配的で、即座に祈りの場面を思い起こさせる。録音は多くの場合スタジオですが、そこでも教会のような残響を意図的に付与することがある。
生まれた背景
聴きどころ
三つの声それぞれの音質。一つは常に基礎の低音を保ち、もう一つは中程度で装飾的に動き、三つめは高く伸びやかに。その三者の絆合いの正確性。ハーモニーの解決感。沈黙や間白の使い方。一見シンプルなメロディだが、複雑なポリフォニーが作り出す奥行き。
発展
1978年A Filettaらの世代が学術的復興を担う。Tavagna、I Muvriniらコルシカ独自音楽運動Riacquistuの中核に。2009年ユネスコ緊急保護無形文化遺産登録。
出来事
- 1973: Riacquistu運動開始
- 1978: A Filetta結成
- 2009: ユネスコ緊急保護リスト登録
派生・影響
Cantu a Tenoreと地中海多声合唱伝統で連帯。
音楽的特徴
楽器声(無伴奏3人組)
リズム自由拍、メリスマ装飾、即興的フィオリトゥーラ
代表アーティスト
- A Filetta
- I Muvrini
代表曲
- Erein eta Joan — I Muvrini (1996)
Liturgia dei Morti — A Filetta (1996)
日本との関係
初めて聴くなら
A Filetta『Liturgia dei Morti』(1996)。濃厚な宗教的雰囲気の中で、三声の純粋さが際立つ。夜間の静寂の中で聴くことが強く推奨される。より民族音楽的なアプローチなら、I Muvrini『Erein eta Joan』(1996)。より現代的なプロデュースが施されているが、基本的な三声の構造は変わらない。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- 伝統・民族タヒチ音楽
