アルテ
2010年代後半ナイジェリア・ラゴスで成立した、Afrobeatsよりも実験的・オルタナティヴ志向の若年層シーン。
どんな音か
生まれた背景
2010年代後半のラゴスで、Odunsi、Cruel Santino、Temsらの周辺から見えてきた。alteはalternativeの短縮で、音楽だけでなく服装、写真、映像、SNS上の自己表現と結びついている。主流アフロビーツに対する横道として育った。
聴きどころ
ドラムの軽い跳ねと、声の力の抜き方を聴くとよい。アフロビーツの明るい推進力を残しながら、コードや音色は内省的で、R&Bやインディーに近い揺れがある。派手なサビよりムードが大事だ。
発展
2019-21年Wizkid『Made In Lagos』が周辺アーティストを国際的に押し上げ、Afrobeats/Afro Fusionの新世代として注目された。
出来事
- 2018: Cruel Santino『Mandy & The Jungle』 / 2019: Lady Donli『Enjoy Your Life』
派生・影響
Afrobeats、R&B、Future Beats、Alternative R&B。
音楽的特徴
楽器DAW、シンセ、ベース、ドラムマシン
リズム中速、Afroパーカッション、R&B和声
代表アーティスト
- Cruel Santino
- Odunsi (The Engine)
- Tems
代表曲
- Rapid Fire — Cruel Santino (2018)
- Tipsy — Odunsi (The Engine) (2018)
Jagaban — Odunsi (The Engine) (2018)
Body Count — Cruel Santino (2019)
Modupe — Tems (2019)
日本との関係
初めて聴くなら
入口は「Tipsy — Odunsi (The Engine) (2018)」。よりラゴスのオルタナ感を聴くなら「Rapid Fire — Cruel Santino (2018)」。声の深さから入るなら「Modupe — Tems (2019)」がよい。
豆知識
Alteはジャンル名であると同時に、主流の美意識から少し外れる態度の名前でもある。音の分類だけでなく、服や映像のスタイルまで含む。ラゴスの若者が海外インディーやR&Bをただ輸入するのではなく、自分たちの街の発音、ファッション、ネット感覚で作り替えた点が重要だ。 主流のダンスヒットよりテンポや声の置き方がゆるく、夜の部屋で聴くR&Bとしても、ラゴスのストリート・ファッションとしても成立する。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ヒップホップ・R&Bアフロ・フュージョン
