ヒップホップ・R&B

アフロ・フュージョン

Afro Fusion

ナイジェリア / 西アフリカ · 2018年〜

Burna Boyが2018年に提唱した、Afrobeats・Dancehall・R&B・Hip Hopを横断するナイジェリア発フュージョン。

どんな音か

アフロビーツの複合パーカッションをベースに、ダンスホールの反復的なリズム感、R&Bのボーカル処理、ヒップホップのフロー感がレイヤーされている。BPMは100~120台で、テンポは比較的安定しているが、シンコペーションが常に存在するため『揺らぎ』が感じられる。Temsの歌唱は低域から中域を活用し、音色の艶やかさが特徴。

生まれた背景

Burna Boyが『Outside』『African Giant』等のアルバム制作を通じて、ナイジェリア発のアフロビーツをより広い音楽スペクトラムに開く意図で提唱。Temsとの協作を通じて、従来のアフロビーツの『ダンス志向』を超え、R&Bのような『情感的な立ち上がり』を持つ楽曲が増加。2018年前後のストリーミング時代に、ジャンル記号を柔軟に扱う世代的な転換を示す。

聴きどころ

Temsの『Free Mind』での最初のアカペラ部分と、その後のビートが入る瞬間。また『Try Me』でのボーカルとシンセベースの『間合い』に注目。アフロ・フュージョンは、各楽器/声部が『完全には同期していない』緊張感が美点。

発展

2019年Burna Boy『African Giant』、2020年『Twice as Tall』が Grammy 候補・受賞、Afro Fusion概念を国際定着させた。

出来事

  • 2019: Burna Boy『African Giant』 / 2020: 『Twice as Tall』 / 2022: Tems Grammy受賞

派生・影響

Afrobeats、Dancehall、R&B、Alté。

音楽的特徴

楽器DAW、シンセ、ベース、Afroパーカッション、声

リズム中速、Afrobeatsベース、R&B/Dancehall要素

代表アーティスト

  • Temsナイジェリア · 2018年〜

代表曲

日本との関係

アフロ・フュージョンはストリーミング時代のグローバル音楽であり、日本でもSpotifyやApple Musicを通じて認知されている。ただし『ジャンル』として認識されるより『アフロビーツ の一部』として受け取られることがほとんど。TemsはTikTokでも話題に上り、特に若いリスナーには認知度がある。

初めて聴くなら

『Free Mind — Tems』の落ち着いた夜の雰囲気から、『Higher — Tems』の昂ぶった感覚まで、セット で聴く。アフロ・フュージョンの『情感幅』がつかめる。

豆知識

Temsはナイジェリア出身だが、多くの楽曲をロンドンで制作しており、『アフリカン、ブリティッシュ、グローバル』の三層の音楽文脈を同時に持つ。これが アフロ・フュージョン の『混交性』を体現している。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図2000年代2010年代アフロ・フュージョンアフロ・フュージョンアフロビーツアフロビーツ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
アフロ・フュージョンを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

アフロ・フュージョン の系譜全体図(多段)を見る

同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

ナイジェリア · 2018年前後 (±25年)

  • ポップアルテ2015年〜 · ナイジェリア

ジャンル一覧へ戻る