スウェーデン・ポルスカ
スウェーデン伝統の3/4拍子舞踏曲で、ヴァイオリンやニッケルハルパで演奏される民族舞踊の音楽。
どんな音か
スウェーデン・ポルスカの音は、森の中での踊りそのものである。ヴァイオリンが主旋律を奏で、テンポはBPM100台後半から120台。3/4のワルツ的拍子ながら、楽器の『引きずり感』がポルスカを独特のものにしている。弦のビブラートや、不規則に聞こえる『シンコペーション』的なボウイングが、機械的でない人間的な躍動を生む。地方によって音色が異なり、ダーラナ(ダラカルリア)地方ではより速く激しく、スモーランド地方ではより叙情的で遅い。音の『呼吸感』が強く、各フレーズの間に『間』がある。
生まれた背景
聴きどころ
ヴァイオリンのボウイング技法の『呼吸感』。規則的なBPMに見えながら、実は『緩急』をどの程度つけているか。各フレーズの終末での音の『消え方』。地方ごとの音色差異(速度、楽器数、レジストレーション)。
発展
19世紀末に都市化で衰退するもZornスカウト調査で再評価。1933年Zornmärket(国家奏者称号)制度創設。1970年代Folkmusikvågen運動でNordmanら世代が再興した。
出来事
- 16世紀: ポーランドから伝播
- 1909: Anders Zorn奏者大会開始
- 1933: Zornmärket制度
- 1970s: Folkmusikvågen復興
派生・影響
Hambo舞踏、Nordic Fusionの基盤。
音楽的特徴
楽器ニッケルハルパ、フィドル、アコーディオン
リズム3/4で各拍長が不均等、Slängpolskaの跳ね
代表曲
- Polska efter Byss-Calle (1820)
日本との関係
スウェーデン・ポルスカはスカンジナビア音楽愛好者の間では一定の認知度があるが、日本の大衆文化ではほぼ言及されない。北欧文化への関心が近年上昇傾向にあり、これに伴ってスウェーデン民族音楽への関心も若干増加している。
