シー・シャンティ
帆船時代の船員労働歌。
どんな音か
複数のボーカリストが、リズミカルなコーラスを組むことで、労働の共時性を強調する。拍子は 2/4 もしくは 4/4 で、テンポは中速。個々のボーカリストが歌詞をリードし、グループがそれに応答する『リード・アンド・レスポンス』の形式が基本。楽器はほぼ使われず、純粋に人間の声による。歌詞は英語で、海、船、労働、恋愛など、船乗りたちの生活に関連するテーマ。スタジオ録音は少なく、民族学的な記録としての性質が強い。
生まれた背景
聴きどころ
複数のボーカリストのコーラスの統一感。リード・ボーカルの表現力。労働のリズムと歌詞の関係。各地でのバリエーション。録音条件による音質の違い。
発展
20世紀のフォーク復興期に再発見され、Stan Hugillの編纂で楽譜化された。2020年TikTok発「Wellerman」拡散で世界的再ブームを迎えた。現在は祭典や合唱団で演奏される。
出来事
- 1830s: クリッパー船時代に体系化
- 1961: Stan Hugill『Shanties from the Seven Seas』刊行
- 2021: 「Wellerman」TikTok大流行
派生・影響
Folk Revivalや現代Sea Shanty Choirの基盤。
音楽的特徴
楽器声(無伴奏)、コンサーティーナ、フィドル
リズム労働動作に合わせたコール&レスポンス、4/4
代表アーティスト
- Stan Hugill
- Ewan MacColl
代表曲
- Drunken Sailor (1840)
- Wellerman (1860)
日本との関係
初めて聴くなら
Ewan MacColl のコレクション『Wellerman』。シー・シャンティの代表的な一曲で、複数のボーカリストのコーラスが明確。昼間に、労働の一体感を感じるような雰囲気で聴く。より素朴な記録として『Drunken Sailor』も聴く価値がある。Stan Hugill による記録が参照されることもある。
