マリアッチ
メキシコ西部ハリスコ州起源の伝統合奏体で、ヴァイオリン、トランペット、ヴィウエラ、ギタロンが共演する国民音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
トランペットの「パパパパー」というファンファーレ的なリフ。ヴァイオリン群のユニゾン旋律と、その下を支えるギタロンの低音。歌い手の「グリト」(歌の途中の叫び声、感情の頂点で出す)。ライブでは観客もグリトで応える。曲の最後の決めポーズも様式化されている。
発展
1930~50年代のラジオと映画黄金期にホルヘ・ネグレテ、ペドロ・インファンテが「歌うチャロ」として全国化し、ハリウッドにも影響を与えた。1950年以降ホセ・アルフレド・ヒメネスが作曲家として、ビセンテ・フェルナンデスが歌手としてマリアッチの古典化を完成させた。2011年にユネスコ無形文化遺産登録。
出来事
- 1821: メキシコ独立
- 1907: ヴァスケス・マリアッチ初の国際公演
- 1934: ラジオ・メキシコで定期放送
- 1945: 「マリアッチ・バルガス・デ・テカリトラン」結成
- 2011: ユネスコ無形文化遺産登録
派生・影響
ランチェラ、メキシコ・ボレロ、ノルテーニョ、ラテン・ポップ全般に深い影響。
音楽的特徴
楽器ヴァイオリン、トランペット、ヴィウエラ、ギタロン、声
リズム中速3/4と2/4、合奏・独唱の交替、ランチェラ進行
代表アーティスト
- Jorge Negrete
- Pedro Infante
- José Alfredo Jiménez
- Vicente Fernández
代表曲
- México Lindo y Querido — Jorge Negrete (1945)
- Cien Años — Pedro Infante (1953)
日本との関係
初めて聴くなら
1曲なら、マリアッチ Vargas de Tecalitlán『La Negra』(古典)。ハリスコ州の代表曲。歌付きなら、Pedro Infante『Cielito Lindo』、Vicente Fernández『El Rey』(1971)。最近のものなら、Christian Nodal『Adiós Amor』(2017)。
