クロンチョン
インドネシアのポルトガル系を起源とする弦楽ポピュラー音楽。
まずはここから
ひとことで言うとインドネシアのポルトガル系を起源とする弦楽ポピュラー音楽。
まずはこの曲からゲサン・マルトハルトノ — Bengawan Solo ▶ YouTube
代表的な人ゲサン・マルトハルトノ
どんな音か
ゆったりとした3拍子か4拍子のリズムで、チュック(小型ギター)とチュケル(バンジョーに近い弦楽器)が裏拍にブリブリとした音を刻む。フルートまたはヴァイオリンが旋律を担い、コントラバスが低音を支える。ボーカルは艶があって、息多め。音全体が穏やかで、夜の風通しのよい場所で鳴っているような感触がある。「ベンガワン・ソロ」のような曲は旋律がゆっくりと上昇し、下降する。
このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。
聴きどころ
チュックとチュケルの裏拍の弾き方が、クロンチョのリズムグルーヴの中心だ。通常のギターとは違う、軽く乾いた音が一定のパターンで刻まれる。フルートの旋律は装飾が少なくシンプルで、旋律だけを追えば全体の流れがつかめる。
初めて聴くなら
ゲサン・マルトハルトノの「ベンガワン・ソロ」(1940年)を夜に聴く。夕方か夜、音量を絞ったラジオで聴くような距離感が合っている。
代表アーティスト
- ゲサン・マルトハルトノ
- Waldjinah
- Manthous
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- Endah Laras
代表曲
- ゲサン・マルトハルトノ — Bengawan Solo (1940)
生まれた背景
ポルトガルの船乗りが16世紀にジャワに持ち込んだギターと合奏習慣が、ジャワの旋律と融合した。クロンチョという名称は「チュック・チュック」という弦の音の擬音が由来という説がある。
音楽的特徴の詳細
楽器クロンチョン(ウクレレ系)、ヴァイオリン、チェロ、フルート、ベース、声
リズムポルトガル系メロディ、ベース・チェロの規則的拍、マレー語抒情歌詞
発展
1930年代にゲサン・マルトハルトノ・ワルジャ・ピマンら作曲家・歌手が大衆化し、独立運動期(1945年)には『ブンガワン・ソロ』が国民的愛唱歌となった。1950〜60年代に黄金期を迎え、現在もスラカルタ・ジョグジャカルタを中心に愛好家コミュニティが活発。
出来事
- 16世紀: ポルトガル植民地での起源。
- 1934年: ゲサン『ブンガワン・ソロ』作曲。
- 1945年: 独立運動の象徴歌として広まる。
- 1979年: 第1回全国クロンチョン大会。
- 2010年代: 若手によるクロンチョン現代化運動。
派生・影響
現代インドネシア・ポップ(ポップ・クロンチョン)、マレーシア・ガンブス系音楽との連続性、ファド(ポルトガル)との比較研究の対象。
日本との関係
豆知識
「ベンガワン・ソロ」はアジアで最も広く知られたインドネシア曲のひとつで、マレー語・日本語・タイ語など多くの言語でカバーされている。作曲したゲサンは1917年生まれで、2010年に93歳で亡くなった。
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インドネシア政府は彼を国民的英雄として表彰している。
影響・派生で結ばれたジャンル
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