神楽
日本神道の神事で奉納される音楽舞踊の総体。御神楽・里神楽の二大系統を持つ。
まずはここから
ひとことで言うと日本神道の神事で奉納される音楽舞踊の総体。御神楽・里神楽の二大系統を持つ。
まずはこの曲からIwami Kagura Troupes (Shimane) — Yamata no Orochi (Iwami Kagura) ▶ YouTube
代表的な人宮内庁式部職楽部
どんな音か
聴きどころ
御神楽を聴く場合は、笙の和音(17本の竹管が同時に鳴る扇形の楽器)の持続音と、篳篥の鋭い旋律が重なる音響に注目する。里神楽(特に石見)を見る場合は、太鼓と鉦のリズムパターンが踊りの速度とどう連動しているかを追う。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)などの演目は、複数の演者が大きな衣装を着て役を演じるため、映像と合わせて見ると伝わりやすい。
初めて聴くなら
石見神楽の「ヤマタノオロチ」(岩見神楽保存会)を映像で見る。太鼓と笛の激しいリズムと、大蛇の衣装を着た演者の動きが音楽の構造を視覚的に示してくれる。宮廷の御神楽を聴くなら、宮内庁楽部の録音から笙の音だけ追う。
代表アーティスト
- 宮内庁式部職楽部
- Iwami Kagura Troupes (Shimane)
代表曲
Iwami Kagura Troupes (Shimane) — Yamata no Orochi (Iwami Kagura)
生まれた背景
神楽の起源は天の岩戸神話(天照大神が岩戸に隠れた際にアメノウズメが踊った)に求められ、神を招く・慰める・送り返す儀礼の音楽として日本各地で発展した。平安時代には宮廷の御神楽が整備され、中世以降は地方の神社で独自の里神楽が育った。
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石見神楽は江戸時代に劇的な演出を取り込み、明治以降に現在の速いテンポの形式に変化した。
音楽的特徴の詳細
楽器篠笛、篳篥、和琴、拍子、神楽鈴、大太鼓、締太鼓
リズム拍子・流し節、神話舞踊、仮面、奉納形式
発展
平安期に宮中御神楽の格式が定まり、中世以降は出雲・伊勢・修験道系統が地方に広まった。近世には能・歌舞伎との相互影響で里神楽の演劇化が進み、現代に至る各地の神楽が形成された。1970年代以降、岩手早池峰神楽・宮崎高千穂神楽・島根石見神楽が国の重要無形民俗文化財に指定された。
出来事
- 1002: 宮中御神楽の現存最古記録(『御堂関白記』)
- 1300頃: 出雲神楽が能の母胎となる
- 1976: 早池峰神楽、国重要無形民俗文化財指定
- 2019: 来訪神:仮面・仮装の神々、ユネスコ無形文化遺産登録(神楽含む)
派生・影響
能(申楽から発達)、歌舞伎の所作事、田楽、農村祭礼の獅子舞・田植え踊りなど日本芸能全般の祖型と密接に関連。
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
神楽が好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
