コサック歌
ドン・クバン・ザポリージャ・コサックの歌唱伝統。
どんな音か
コサック歌は、ドン、クバン、ザポリージャなどのコサック共同体に関わる歌唱伝統。戦い、遠征、故郷、馬、川、仲間、喪失を、力強い合唱や独唱で歌う。軍歌的な勇壮さだけでなく、長く伸びる旋律と深い哀愁も持つ。東欧の広い草原と軍事共同体の記憶が、声の厚みとして残っている。
生まれた背景
聴きどころ
合唱の低音と旋律の伸びを聴く。勇ましい曲ではリズムがはっきりし、行進や騎馬の感覚が出る。哀歌では声がゆっくり重なり、広い土地の距離感を作る。国家的な軍楽として整えられた録音と、民俗的な歌唱では印象が違うため、両方を比べると伝統の層が見える。
発展
1936年Red Army Choirが「Polyushko Pole」等を世界化。冷戦期のソ連文化外交の柱となった。2016年ウクライナのドニプロペトロフスク・コサック歌はユネスコ緊急保護リストに登録された。
出来事
- 1936: Red Army Choir国際公演
- 1965: 「Katyusha」世界普及
- 2016: ユネスコ緊急保護リスト登録
派生・影響
Red Army Choir、ロシア大衆愛唱歌、ウクライナ合唱伝統。
音楽的特徴
楽器声(男声多声合唱)、バヤン、フルート
リズム自由拍、3声以上の即興多声、男声リード
代表アーティスト
- Kuban Cossack Chorus
- Red Army Choir
代表曲
- Oi u luzi chervona kalyna — Kuban Cossack Chorus (1914)
- Polyushko Pole — Red Army Choir (1934)
- Katyusha — Red Army Choir (1938)
日本との関係
初めて聴くなら
入口は「Polyushko Pole — Red Army Choir (1934)」。広い草原と合唱の力が分かりやすい。親しみやすい旋律なら「Katyusha — Red Army Choir (1938)」、ウクライナ側の歴史的な歌としては「Oi u luzi chervona kalyna — Kuban Cossack Chorus (1914)」を聴くとよい。
