コプラ
愛と運命を劇的に歌い上げる、フラメンコ色のスペイン大衆歌謡。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
歌詞が三人称で物語を語り、登場人物の運命を追っていく構成に注目したい。こぶしを効かせた装飾的な歌い回し、自由なテンポ(ルバート)、そしてサビで一気に声を張り上げる劇的な盛り上がりがコプラの核心だ。手拍子(パルマ)やカスタネットの入る瞬間も聴きどころ。
発展
コンチャ・ピケールが舞台歌手として様式を確立し、ロラ・フローレスがフラメンコの熱気を持ち込み、戦後にはロシオ・フラードのような大衆スターが現れて様式を更新した。映画やテレビとも結びつき、世代を超えて歌い継がれた。
出来事
- 1936年: コンチャ・ピケールが「Ojos Verdes」を録音し代表曲となる。
- 1962年: ロラ・フローレスの「A Tu Vera」が大ヒットする。
- 1981年: ロシオ・フラードの「Como una Ola」が世代を超えて愛される。
派生・影響
後年は古臭い独裁期の音楽として一時敬遠されたが、近年フラメンコや現代ポップの歌手による再評価が進み、コプラの旋律や歌唱法が新しい世代に引き継がれている。
音楽的特徴
楽器スパニッシュギター、管弦楽、ピアノ、カスタネット、手拍子(パルマ)
リズムフラメンコ由来の自由なルバート、ドラマチックな緩急、サビでの感情の爆発
代表アーティスト
- Concha Piquer
- Lola Flores
- Rocío Jurado
代表曲
- Ojos Verdes — Concha Piquer (1936)
- A Tu Vera — Lola Flores (1962)
- Como una Ola — Rocío Jurado (1981)
日本との関係
初めて聴くなら
コンチャ・ピケールの「Ojos Verdes」がコプラの古典的な様式を最もよく伝える標準形で入りやすい。より華やかな声を聴きたいならロシオ・フラードの「Como una Ola」がよい。
