ティラーナ
カルナータカ古典の高速器楽的歌曲。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
ソルカトゥ(音節)の切れ目と息継ぎの位置を追うと、演奏家がいかに長いフレーズを一息で処理しているかが見えてくる。ムリダンガムのパターンがヴォーカルと一致するタイミングと、あえてズレるタイミングを聴き分けるのも面白い。『ティラーナ in Brindavani』(M.バーラムラリクリシュナ、1985年)ではブリンダーヴァニー・ラーガの明るく軽快な音階が速いパッセージに乗り、終盤の盛り上がりで声の圧が増す瞬間が聴きどころ。
発展
20世紀のM・バーラムラリ・クリシュナ・ラリタ・ヴェンカタラマンらがティラーナの新作・舞踊化を推進した。コンサートの最後を飾る活気ある曲として定着している。
出来事
- 19世紀前半: スワーティ・ティルナル作曲群。
- 1947年: バーラスラスワティ舞踊復興。
- 1980年代: バーラムラリ・クリシュナ全国普及。
- 2000年代: 舞踊終曲としての定着。
- 2015年: 国際カルナータカ・コンサートの定番化。
派生・影響
北インドのターラナと並ぶリズム的歌曲伝統を成し、現代フュージョン・パーカッション・アンサンブルの素材としても用いられる。
音楽的特徴
楽器声、ヴィーナ、ヴァイオリン、ムリダンガム、ガタム
リズム高速ターラ、太鼓シラブル中心の歌詞、技巧的旋律
代表アーティスト
- M.バーラムラリクリシュナ
代表曲
Tillana in Brindavani — M.バーラムラリクリシュナ (1985)
日本との関係
初めて聴くなら
M.バーラムラリクリシュナの『ティラーナ in Brindavani』(1985年)を最初に聴き、続けてバラタナーティヤムの映像とあわせて観ると、音楽とダンスの対応関係が一気に明確になる。曲の時間は比較的短く5〜8分程度なので、繰り返し聴いてリズムのパターンを体に馴染ませるのが理解への近道。
