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ポップ

ターボフォーク

Turbo-folk

ベオグラード / セルビア / バルカン · 1990年〜

別名: Turbofolk / Pop-folk

民謡旋律とダンスポップが融合した、1990年代セルビアの賛否両論の大衆音楽。

どんな音か

ターボフォークは、バルカンの民謡的な旋律に、ユーロダンス風の打ち込みビートと派手なシンセを大量に重ねたセルビアの大衆音楽だ。中東風のこぶしを効かせた華やかな女性ボーカル、きらびやかなアレンジ、過剰なほどゴージャスなミュージックビデオが特徴。土着の哀愁と西側のダンスポップが一体になっている。

生まれた背景

1990年代、ユーゴスラビア解体と戦争、国際制裁による経済的孤立のなかで、セルビアの民謡ポップに安価な打ち込みダンス音楽が結びつき急速に広がった。ミロシェヴィッチ政権下の時代の空気と分かちがたく結びつき、テレビと夜のクラブ文化を通じて爆発的に普及した。

聴きどころ

民謡的なこぶしと電子的なビートが同居する違和感とエネルギーが核心だ。きらびやかなシンセ、ドラマチックな転調、そして女性歌手の張りのある歌声に注目したい。賛否を呼んだ「やりすぎ」な華やかさそのものが魅力でもある。

発展

ツェツァやドラガナ・ミルコヴィッチといった女性スターが時代を象徴し、ターボフォークは旧ユーゴ全域で消費された。批判的な知識人からは下品で政治的と退けられたが、圧倒的な大衆的人気を保ち続けた。

出来事

  • 1990年代: ドラガナ・ミルコヴィッチが民謡ポップのスターとなる。
  • 1995年: ツェツァの「Beograd」が時代を象徴するヒットとなる。

派生・影響

2000年代以降はより洗練されたバルカン・ポップフォークへと進化し、近隣諸国にも同種のスタイルが広がった。皮肉と本気の両方で受容され続けている。

音楽的特徴

楽器シンセサイザー、ドラムマシン、アコーディオン、エレキギター、民族管楽器のサンプル

リズムユーロダンス風の4つ打ちと、こぶしの効いたバルカン的旋律・変拍子の混合

代表アーティスト

  • Dragana Mirkovićセルビア · 1984年〜
  • Cecaセルビア · 1988年〜

代表曲

日本との関係

日本ではほとんど知られないが、エキゾチックなメロディと打ち込みダンスの融合は、こぶしの効いた歌謡曲とユーロビートの両方を知る耳には不思議と馴染む。バルカン音楽の入り口として近年注目されつつある。

初めて聴くなら

ターボフォークの女王」ツェツァの「Beograd」が、ジャンルの華やかさと女性ボーカルの魅力を一度に伝える標準形で入りやすい。

豆知識

ターボフォークは政治と密接で、批判者からは戦争とナショナリズムの時代の象徴として強く非難された一方、圧倒的な大衆人気を保ち、近年は皮肉と本気の両面から再評価されている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1990年代ターボフォークターボフォークユーロダンスユーロダンス凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ターボフォークを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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