ターボフォーク
民謡旋律とダンスポップが融合した、1990年代セルビアの賛否両論の大衆音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
民謡的なこぶしと電子的なビートが同居する違和感とエネルギーが核心だ。きらびやかなシンセ、ドラマチックな転調、そして女性歌手の張りのある歌声に注目したい。賛否を呼んだ「やりすぎ」な華やかさそのものが魅力でもある。
発展
ツェツァやドラガナ・ミルコヴィッチといった女性スターが時代を象徴し、ターボフォークは旧ユーゴ全域で消費された。批判的な知識人からは下品で政治的と退けられたが、圧倒的な大衆的人気を保ち続けた。
出来事
- 1990年代: ドラガナ・ミルコヴィッチが民謡ポップのスターとなる。
- 1995年: ツェツァの「Beograd」が時代を象徴するヒットとなる。
派生・影響
2000年代以降はより洗練されたバルカン・ポップフォークへと進化し、近隣諸国にも同種のスタイルが広がった。皮肉と本気の両方で受容され続けている。
音楽的特徴
楽器シンセサイザー、ドラムマシン、アコーディオン、エレキギター、民族管楽器のサンプル
リズムユーロダンス風の4つ打ちと、こぶしの効いたバルカン的旋律・変拍子の混合
代表アーティスト
- Dragana Mirković
- Ceca
代表曲
- Beograd — Ceca (1995)
Idi iz života mog — Dragana Mirković (1996)
日本との関係
初めて聴くなら
「ターボフォークの女王」ツェツァの「Beograd」が、ジャンルの華やかさと女性ボーカルの魅力を一度に伝える標準形で入りやすい。
豆知識
ターボフォークは政治と密接で、批判者からは戦争とナショナリズムの時代の象徴として強く非難された一方、圧倒的な大衆人気を保ち、近年は皮肉と本気の両面から再評価されている。
