スンダガムラン
西ジャワのスンダ族による、より旋律的で軽やかなガムラン。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
各楽器のレジスター(高さ)の違いと、その関係性を理解すること。複数の楽器が同時に異なるメロディを奏でながら、全体として調和している構造を聴き取る。デグン・アンサンブルの場合、数十の楽器の音が織り成す複雑性と、その中に隠された秩序を感じ取ることが重要。
発展
20世紀にナノ・S・ナノ・ナノ・ダルジャワン・グー・ヌアラなど作曲家がドゥグンの新作を作り、世界に紹介した。ジャイポンガンが1970年代にこのスンダ・ガムランを土台に成立した。
出来事
- 中世: パジャジャラン王国の宮廷音楽。
- 19世紀: ドゥグン宮廷音楽の整備。
- 1961年: マング・ジャヤナ・ダンス・カンパニー結成。
- 1970年代: ジャイポンガン誕生。
- 2010年代: スンダ伝統音楽国際フェスティバル。
派生・影響
ジャイポンガン(現代スンダ・ダンス音楽)を生み、現代インドネシア・ポップにスンダ的旋律を提供した。
音楽的特徴
楽器サロン・パングルン、ジェングロン、ボナン、カチャピ、スリン、クンダン
リズムサレンドロ・ペロッグ・マダンダ音律、シンデン女性歌手、軽やかなテンポ
代表アーティスト
- グー・ヌアラ
代表曲
- Sangkala Degung (1995)
日本との関係
初めて聴くなら
グー・ヌアラ(Goo Nuara)による『Sangkala Degung』。このアンサンブル・パフォーマンスは、スンダ・ガムランの標準的な形式を最も分かりやすく示したもの。日中、リラックスした状態で聴くのが推奨される。
豆知識
スンダ・ガムランの楽器構成は、地域と時代によって異なり、『唯一の正しいデグン』は存在しない。つまり、異なるスンダの音楽グループが、同じ『デグン』という名称を使いながらも、全く異なる音響を作り出す。この柔軟性は、スンダ文化の適応力と創造性を示す例として、民族音楽学で重視されている。
