シナウィ
韓国の巫俗音楽起源、即興的合奏形式。
どんな音か
シナウィは複数の楽器奏者が、強固なリズム・サイクル(장단・jangdan)の上で、ほぼ自由に即興演奏する形式。主要な楽器は太鼓(북・buk)、長鼓(장구・janggu)、ピリ(笛)、チョゴク(竹笛)など。各奏者の旋律が独立しながらも、底流のリズム・サイクルで統一される。全体の音響は混沌としているように聞こえるが、その中には厳密な構造が存在する。テンポは徐々に加速していき、終盤には非常に興奮的な状態に到達する。
生まれた背景
聴きどころ
강단(장단・jangdan)のリズム・パターンを最初に確認すること。一度その脈動が身体に入ると、その上での各楽器の即興が聴き取りやすくなる。テンポ加速のプロセスで、楽器たちがどのように相互作用するかを追跡すること。まるで集団昏睡状態に入っていくような、精神的な変化を音で感じ取る。
発展
20世紀後半、池瑛熙(チ・ヨンヒ)らがシナウィを舞台演奏のレパートリーとして確立し、現代国楽創作に取り入れられた。サンジョの直接の母体として、韓国伝統器楽の即興性を支える基盤となっている。
出来事
- 南部巫儀礼での起源。
- 20世紀前半: 職業音楽家への伝授。
- 1973年: 池瑛熙シナウィ舞台化。
- 1980年代: 現代創作国楽に導入。
- 1990年代: 国立国楽院がレパートリー化。
派生・影響
サンジョの即興様式、現代韓国国楽の即興フリーセッション、海外でのコリアン・ジャズ的合奏の素材となる。
音楽的特徴
楽器テグム、ピリ、ヘグム、カヤグム、アジェン、チャング
リズム巫俗長短に基づく即興合奏、対話的旋律展開、シャーマン儀式起源
代表アーティスト
- 池瑛熙
代表曲
シナウィ・京畿 — 池瑛熙 (1973)
