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ポップ

ペルシャ・ポップ

Persian Pop

テヘラン / イラン / 中東 · 1970〜1979年

別名: 革命前ペルシャ・ポップ / Pre-revolution Iranian pop / Golden age

革命前テヘランのポップ黄金期。西洋ポップとペルシャ旋律の融合。

どんな音か

オーケストラやエレクトリックなアレンジに、四分音を含むペルシャ的な旋律装飾と、豊かに装飾された情感ある歌唱が乗る。甘いラブソングから哀愁を帯びたバラードまでテンポは多彩で、西洋ポップの洗練とペルシャ古典の旋律美が同居する。

生まれた背景

パフラヴィー朝(王制)下の急速な西洋化を背景に、テレビ・ラジオ・映画産業とともに1970年代のテヘランで栄えた。グーグーシュらが、ペルシャの旋律感を保ちつつ欧米ポップを取り入れ国民的人気を博した。だが1979年のイスラム革命後、新政権はポップ音楽と女性の歌唱を禁じ、多くの歌手が亡命した。

聴きどころ

西洋的なアレンジの中に、ふと顔を出す四分音やペルシャ旋法の装飾を聴き取りたい。歌い手の声の細やかな揺らし方に、ペルシャ古典声楽の伝統が息づいている。

発展

グーグーシュ、ダリウシュ、ハーイェデらが黄金期を築いたが、1979年のイスラム革命後、新政権はポップ音楽と女性歌手の歌唱を禁じた。多くの歌手が亡命し、本国では沈黙を強いられた。

出来事

  • 1970年: テヘランでポップ産業が全盛期へ。
  • 1977年: ハーイェデ『Soghati』など名バラードが流行。
  • 1979年: イスラム革命、ポップ音楽と女性歌唱の禁止。

派生・影響

テヘランジェルス(在外イラン・ポップ)。

音楽的特徴

楽器オーケストラ、エレキギター、シンセ、ペルシャ打楽器、ボーカル

リズム西洋ポップの和声、ペルシャ旋法と四分音、装飾的な歌唱

代表アーティスト

  • Googooshイラン · 1957年〜
  • Hayedehイラン · 1968年〜1990
  • Dariushイラン · 1971年〜

代表曲

日本との関係

イラン革命前の華やかな大衆文化が一夜にして禁じられた歴史は、日本ではあまり知られていない。その断絶ゆえに「失われた黄金期」として聴くと、音そのものの美しさが一層際立つ。

初めて聴くなら

ハーイェデ『Soghati』(1977)が、ペルシャ的情感あふれるバラードの名曲として入りやすい。

豆知識

最大のスター、グーグーシュは革命後20年以上も本国で歌うことを禁じられ、2000年に出国してようやく活動を再開した。沈黙そのものが一つの伝説になっている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ペルシャ・ポップを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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