受難曲
聖書の受難物語を題材とする宗教音楽。プレインチャント時代から続く伝統で、バッハの「マタイ受難曲」が頂点。
まずはここから
ひとことで言うと聖書の受難物語を題材とする宗教音楽。プレインチャント時代から続く伝統で、バッハの「マタイ受難曲」が頂点。
まずはこの曲からヨハン・ゼバスティアン・バッハ — ヨハネ受難曲 BWV 245 ▶ YouTube
代表的な人ハインリヒ・シュッツ
どんな音か
聴きどころ
物語を進めるレチタティーヴォ、群衆の声として叫ぶ合唱、個人の黙想としてのアリア、会衆の祈りとしてのコラールを区別して聴くと分かりやすい。長大な作品では、すべてを一度に理解しようとせず、福音書の場面ごとに区切るとよい。合唱が突然激しくなる場面は、群衆心理の怖さも表している。
初めて聴くなら
代表アーティスト
- ハインリヒ・シュッツ
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
代表曲
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ — ヨハネ受難曲 BWV 245 (1724)
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ — マタイ受難曲 BWV 244 (1727)
- ハインリヒ・シュッツ — マタイ受難曲(シュッツ) (1666)
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- ハインリヒ・シュッツ — ヨハネ受難曲(シュッツ) (1666)
生まれた背景
中世の聖週間の朗唱に起源を持ち、宗教改革後のルター派教会でドイツ語による受難曲が発展した。シュッツは簡素で言葉中心の様式を示し、バッハは福音書の物語、自由詩のアリア、会衆讃美歌を結びつけ、神学的にも音楽的にも巨大な構造を作った。
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礼拝と演奏会の境界に立つジャンルである。
音楽的特徴の詳細
楽器独唱、合唱、管弦楽、オルガン
リズムレチタティーヴォ+アリア+コラール
発展
シュッツの3つの受難曲(1660年代)が無伴奏様式の頂点、ハインリヒ・シュッツ後期からテレマン、グラウン、そしてバッハ「ヨハネ受難曲」(1724)「マタイ受難曲」(1727または1729)に至るオラトリオ受難曲が作曲された。19世紀後半に再発見されたバッハ「マタイ」はメンデルスゾーンによる1829年の蘇演で爆発的反響を呼び、20世紀ではペンデレツキ「ルカ受難曲」(1966)、ペルト「ヨハネ受難曲」(1982)など現代的再解釈が続く。
出来事
- 1666年頃: シュッツ「マタイ受難曲」「ルカ受難曲」「ヨハネ受難曲」
- 1724: バッハ「ヨハネ受難曲」初演
- 1727または1729: バッハ「マタイ受難曲」初演
- 1829: メンデルスゾーンによるバッハ「マタイ」蘇演
派生・影響
オラトリオ全般、近代の宗教合唱曲、ホーリー・ミニマリズムの宗教合唱(ペルト、グレツキ)に直接影響を与えた。
日本との関係
豆知識
受難曲では、聴衆は物語の外側にいる観客であると同時に、コラールを通じて共同体の一員として出来事に向き合う。バッハ作品で親しまれるコラール旋律は、当時の会衆にとって信仰の記憶を呼び起こすものだった。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
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