ナイヤビンギ・ドラミング
ジャマイカのラスタファリ運動ナイヤビンギ会派による、儀礼太鼓と詠唱の伝統。レゲエの霊的母胎。
まずはここから
ひとことで言うとジャマイカのラスタファリ運動ナイヤビンギ会派による、儀礼太鼓と詠唱の伝統。レゲエの霊的母胎。
まずはこの曲からThe Mystic Revelation of Rastafari — Grounation ▶ YouTube
代表的な人Count Ossie
どんな音か
ナイヤビンギ・ドラミングは、ラスタファリ運動の儀礼で鳴る太鼓と詠唱。低いバスドラム、心臓のように打つファンデ、鋭く応答するリピーターが重なり、声はJahへの祈りやバビロンへの抵抗を歌う。Count Ossieの録音では、レゲエ以前の霊的な鼓動がむき出しに聴こえる。
聴きどころ
三つの太鼓の役割を聴く。低いドラムが地面を作り、中間の鼓動が続き、高い太鼓が言葉のように応答する。歌は派手なメロディより、反復と共同体の声が中心。長く聴くほど、祈りと抵抗が同じリズムに乗っていることが分かる。
初めて聴くなら
まず「Grounation — The Mystic Revelation of Rastafari (1973)」。儀礼の長い流れと太鼓の構造が分かる。Count Ossieの感覚を聴くなら「Drums of Defiance — Count Ossie (1976)」。よりルーツ寄りには「Tales of Mozambique」もよい。
代表アーティスト
- Count Ossie
- The Mystic Revelation of Rastafari
代表曲
- The Mystic Revelation of Rastafari — Grounation (1973)
- Count Ossie — Grounation (1973)
- The Mystic Revelation of Rastafari — Babylon (1975)
もっと見る(あと2件)
- Count Ossie — Tales of Mozambique (1975)
- Count Ossie — Drums of Defiance (1976)
生まれた背景
1930年代以降のジャマイカで、ラスタファリ運動の集会やグラウンationに結びついて発展した。アフリカ回帰思想、エチオピア皇帝ハイレ・セラシエへの敬意、植民地主義への抵抗が音楽の背景にある。
音楽的特徴の詳細
楽器バス太鼓、ファンデ太鼓、リペーター太鼓、声、合唱
リズム3層ポリリズム、英語(イヤリック)詠唱、聖書詩篇引用、グランウンディング集会
発展
1950-60年代にカウント・オジー(オズワルド・ウィリアムズ)が伝統を確立し、ボブ・マーリーら世代を通じてレゲエ音楽の精神的源泉となった。1970年代以降のレゲエ国際化の中で、スタジオ録音(ザ・ミスティック・レヴェレーション・オブ・ラスタファリ等)を通じて世界に紹介された。
出来事
- 1930: ハイレ・セラシエ即位、ラスタファリ運動勃興
- 1958: カウント・オジー、ナイヤビンギ太鼓を体系化
- 1968: ミスティック・レヴェレーション・オブ・ラスタファリ録音
- 1981: ボブ・マーリー没、ラスタ音楽世界化
派生・影響
ルーツ・レゲエ、ダブ、近年のグローバル・レゲエ運動の中核的霊的・音楽的源泉。レゲエの3拍子リズム『ワン・ドロップ』はナイヤビンギから派生したとされる。
日本との関係
豆知識
Nyabinghiはリズム名であると同時に、ラスタファリの集会や会派の名前でもある。音楽だけを切り出すより、祈り、食、言葉、共同体の時間と一緒に理解すると深く聴ける。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
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