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エレクトロニック

ニュービート

New Beat

ヘント / ベルギー / 西ヨーロッパ · 1987年〜

別名: Newbeat

EBMやアシッドを重く減速させた、テクノ前夜のベルギー製電子ダンス音楽。

どんな音か

ニュービートは、EBMやアシッドハウスのレコードを115BPM前後にまで減速させたような、重く引きずるビートを持つベルギーの電子ダンス音楽だ。低く歪んだ声、無機質なシンセ、ずしりと踏みつける4つ打ちが特徴で、暗く催眠的な雰囲気をまとう。速さではなく重さとグルーヴで踊らせる音だ。

生まれた背景

1987年頃、ベルギーのクラブでDJが既存のEBMやインダストリアル、アシッドの45回転盤を遅い回転でかける遊びから偶然生まれたとされる。この独特の遅さと重さが受け、専用の楽曲が量産されて全土で大流行した。industrial/EBMからヨーロッパのテクノ・レイヴ文化へ橋渡しする役割を果たした。

聴きどころ

テンポの遅さがもたらす独特の重量感とグルーヴに注目したい。歪んだ低い声、シンプルで反復するシンセのリフ、そして暗く催眠的な空気感がニュービートらしさだ。後のテクノと比べると「遅くて重い」のがはっきり分かる。

発展

コンフェッティーズの「The Sound of C」のようなヒット曲が生まれ、ロード・オブ・アシッドやア・スプリット・セカンドらがシーンを牽引した。短命なブームだったが、後のベルギー製テクノ(ニュービート由来のレーベル群)に直接つながった。

出来事

  • 1986年: ア・スプリット・セカンドの「Flesh」がシーンの原型となる。
  • 1987年: ベルギーのクラブでニュービートが流行し始める。
  • 1988年: コンフェッティーズの「The Sound of C」が大ヒットする。

派生・影響

ニュービートのプロデューサーや制作環境は、1990年代初頭の激しいベルギー・テクノやハードコア、レイヴへと発展していった。ヨーロッパの電子ダンス音楽史における重要な過渡期とされる。

音楽的特徴

楽器シンセサイザー、ドラムマシン、サンプラー、シーケンサー、ベースシンセ

リズム約115BPM前後の重く踏みつけるような4つ打ち、引きずるようなグルーヴ

代表アーティスト

  • A Split-Secondベルギー · 1986年〜
  • Confetti'sベルギー · 1988年〜1991
  • Lords of Acidベルギー · 1988年〜

代表曲

日本との関係

日本では当時直接の流行とはならなかったが、後のテクノやEBM、インダストリアルを通じて間接的に影響が伝わった。電子ダンス音楽史を遡る愛好家のあいだで再評価されている。

初めて聴くなら

コンフェッティーズの「The Sound of C」が、ニュービートのキャッチーさと重さを一度に伝える標準形で入りやすい。

豆知識

ニュービート誕生の逸話として、A・スプリット・セカンドの「Flesh」を45回転盤として33回転に近い遅さでかけたところクラブで大受けした、という話がよく語られる。偶然のDJプレイが一つのジャンルを生んだ。

影響・派生で結ばれたジャンル

ニュービートを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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