ファンキMTG
2020年代に拡大した、複数のファンキ・サンプルを継ぎ接ぎする「モンタージュ」型のブラジル・ファンキ亜種。
まずはここから
ひとことで言うと2020年代に拡大した、複数のファンキ・サンプルを継ぎ接ぎする「モンタージュ」型のブラジル・ファンキ亜種。
まずはこの曲からMC IG — Bumbum Granada ▶ YouTube
代表的な人DJ TPC
どんな音か
複数のファンキ・トラックをサンプルのように継ぎ接ぎして作られたメドレー型のファンキ。各セクションは 8〜16 小節程度で、DJ 的な感覚でビート、サンプル、MC ボーカルを入れ替える。ベースは一定しているが、上物(トップライン)がコロコロ変わる。ゲーム音楽やネットミーム由来のサンプルが使われることもあり、単一の『曲』という概念より『継ぎ接ぎ音声体験』に近い。
聴きどころ
各セクションが何の『ネタ』(曲やサンプル)を使っているのか、を推理する楽しさ。『Tomb of the Mask』や『Rapunzel』といったセクション名で、曲が建築的に分割されている。DJ のミックステープのような没入感を求める場合は、最初の 1 分で全体の『色』を決め、以降は反復の快感に身を任せるのが正解。
初めて聴くなら
DJ TPC『ファンキMTG - Rapunzel』(2022) で基本的な構成感を掴む。落ち着いて聴くなら MC IG『Bumbum Granada』(2020)。
代表アーティスト
- DJ TPC
- MC IG
代表曲
- MC IG — Bumbum Granada (2020)
- DJ TPC — Montagem - Coral (2022)
- MC IG — Beat Bumbum Granada (2021)
もっと見る(あと4件)
- MC IG — MTG dos Crias (2022)
- DJ TPC — Montagem - Rapunzel (2022)
- DJ TPC — Beat Sentadinha (2024)
- DJ TPC — Montagem - Tomb of the Mask (2023)
生まれた背景
2020年代初期、リオのプロデューサー DJ TPC が複数のファンキ・サンプルを短く繰り返し編集する「モンタージュ」構成を流行させた。TikTok や Triller のような短編動画プラットフォームで、15秒〜30秒のループ性が重視されるなか、従来の『3分曲』の概念を破棄し、5分〜8分の楽曲を短いセクションの連鎖として作り直すトレンドが生まれた。
音楽的特徴の詳細
楽器DAW、サンプラー
リズム150BPM以上、急速サンプル切替
日本との関係
日本のニコニコ動画文化の『音 MAD』(複数の音声をミックスした編集動画)と共通の『継ぎ接ぎ編集感』が、一部の東京のクラブ DJ の間で認識された。ただし大きな流行にはなっていない。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
ファンキMTGが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
