ロック・メタル

フォークメタル

Folk / Pagan Metal

フィンランド / 北欧 · 1991年〜

ヨーロッパ伝統音楽/民族楽器を Heavy Metal と融合したサブジャンル。

どんな音か

ヘビー・メタルのギター、ドラムに、アコーディオン、パイプ、バグパイプなどのヨーロッパ民族楽器が重なる。歌はメタル的な張り声で、時に地元言語で歌われる。テンポは『民族音楽のリズム』と『メタルの高速さ』が競合する。全体的に『祭りのための戦闘音楽』的な響き。

生まれた背景

1990年代〜2000年代、フィンランドの Korpiklaani、Ensiferum、スウェーデンの Týr が中心に確立。北欧の異教的(Pagan)文化の復興運動とも連動。メタル・シーンにおいて『地域の民族アイデンティティ』を表現する手段として機能。

聴きどころ

アコーディオンのフレーズとメタル・ギターの『不協和』。ドラム・パターンが民族的リズムとメタル的リズムをどう統合するか。歌詞の言語(フィンランド語、スウェーデン語など)の音の質感。祭りの喧騒と暴力性の融合。

発展

Wacken Open Air等のメタルフェスで定番カテゴリ化。

出来事

  • 1991: Skyclad『The Wayward Sons of Mother Earth』 / 2003: Ensiferum『Iron』

派生・影響

Black Metal、Power Metal、Viking Metal。

音楽的特徴

楽器ギター、ベース、ドラム、フィドル、フルート、声

リズム中-高速、フォーク旋律、ブラストビート

代表アーティスト

  • Ensiferumフィンランド · 1995年〜
  • Korpiklaaniフィンランド · 2003年〜

代表曲

日本との関係

日本のメタル・ファンの間では、サブジャンルとしてそこそこ知られている。ただし、直接的な商業化は限定的。民族音楽への日本人の一般的な関心は薄く、メタル・マニアのニッチなカテゴリー。

初めて聴くなら

Korpiklaani『Wooden Pints』で、アコーディオンとメタルの融合を。Ensiferum『Iron』で、北欧的な壮大さを。これらはライブ映像で見ながら聴くことで、ジャンルが最も生き生きとする。

豆知識

Folk/Pagan Metal は『ナショナリスト運動』や『民族主義』との複雑な関係がある。単なる民族アイデンティティ表現から、極右的な政治思想と結びつく事例も存在し、アーティスト側の政治的スタンスは多様。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1970年代1990年代フォークメタルフォークメタルヘヴィメタルヘヴィメタル凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
フォークメタルを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

フィンランド · 1991年前後 (±25年)

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