ズーグル
1990年代初頭コートジボワール・アビジャンの大学キャンパスから生まれた、社会風刺を弾むリズムに乗せて歌う若者音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
リードボーカルとコーラスの掛け合いを聴く。メッセージは真面目でも、リズムは軽く、踊りのユーモアがある。ギターや打楽器は複雑に主張しすぎず、合唱が前に出る余白を作る。フランス語や現地語の意味が分からなくても、集団で返す声とステップの感じから、社会的な歌であることが伝わる。
発展
1991年のレ・パラン・ドゥ・ヴァヴェルが商業ヒットを記録し、1998年のマジック・システム『プルミエ・ガウ』が翌年フランスで爆発的にヒット、ズーグルは仏語圏アフリカと欧州ディアスポラに広まった。クペ・デカレやアフロ・ハウスへの素材提供を行いつつ、社会批評ジャンルとしてのアイデンティティを保つ。
出来事
- 1990: 学生運動から発生
- 1991: レ・パラン・ドゥ・ヴァヴェル録音
- 1998: マジック・システム『プルミエ・ガウ』
- 2003: 仏ビクトワール賞ノミネート
派生・影響
クペ・デカレ、ロゴベ、コンゴ・ンドンボロ、フレンチ・カリブ・ズークと交流。
音楽的特徴
楽器ジャンベ、コンガ、ギター、シンセ、声(複数)
リズム中速8ビート、ヌシャ語コーラス、手拍子
代表アーティスト
- Magic System
代表曲
- Bouger Bouger — Magic System (2007)
- Premier Gaou — Magic System (1999)
- Zouglou Dance — Magic System (2002)
- Un Gaou à Oran — Magic System (2003)
- Magic in the Air — Magic System (2014)
日本との関係
初めて聴くなら
豆知識
ズーグルは音楽だけでなく、踊りや身振りを伴う文化として始まった。学生が困難を笑いに変え、仲間と声を合わせるための表現だったため、政治的な批評と娯楽が自然に同居している。そこが単なる陽気なアフロポップとの違いである。
