ムバラ
セネガルで成立した、Sabarドラムを核とする民俗+現代的アフリカン音楽。
どんな音か
Sabar ドラム(セネガルの打楽器)の複雑な『off-beat』リズムが基盤で、その上にアコースティック・ギター、ホーン・セクション(トランペット・サックス)が乗る。テンポは中程度(100〜120 BPM 程度)、ダンス性と歌唱性が両立。ボーカルはフランス語またはウォロフ語で、各アーティストの歌唱表現が多彩。リズムは複雑だが『土着』の温かさと『近代』のホーン・サウンドが融和している。
生まれた背景
1970年代、セネガル・ダカルで Youssou N'Dour ら新世代のミュージシャンが、Sabar という伝統打楽器をジャズの影響下にあるホーン・セクションと組み合わせた。西アフリカの独立後のポップ・ムーヴメント、パン・アフリカニズムと、グローバル・ポップ化の地点で生成。1994年の『7 Seconds』では、ポップスの洗練さと民族音楽の根源性が完全に融和。
聴きどころ
Sabar ドラムの『オフビート』感覚を身体で掴むこと。メトロノーム的な四つ打ちではなく、一拍目が曖昧に揺らぐ。Youssou N'Dour『7 Seconds』(1994) では、ギターの『歩く』リズムと Sabar の『揺らぎ』の二層構造。ホーン・セクションは『装飾』ではなく『主役』として機能。
代表アーティスト
- Orchestra Baobab
- Youssou N'Dour
- Baaba Maal
代表曲
- Utrus Horas — Orchestra Baobab (1982)
- Yela — Baaba Maal (1989)
- Set — Youssou N'Dour (1990)
- 7 Seconds — Youssou N'Dour (1994)
- Birima — Youssou N'Dour (2000)
日本との関係
初めて聴くなら
Youssou N'Dour『7 Seconds』(1994) はワールドヒット曲で、構成が明確。古い音を知るなら Orchestra Baobab『Utrus Horas』(1982)。
