カールベリヤ
ラージャスターンの蛇遣い民族カールベリヤの歌と踊り。
まずはここから
ひとことで言うとラージャスターンの蛇遣い民族カールベリヤの歌と踊り。
まずはこの曲からKalbelia Folk Group — Rajasthani Folk Dance ▶ YouTube
代表的な人Kalbelia Folk Group
どんな音か
ベーン(蛇遣いの縦笛——円筒形のリードパイプと吹き込みパイプが組み合わさった楽器)の持続音が底に流れ、その上でダンサーが黒いスカートをぐるぐる回しながら踊る。音楽は繰り返しが多く、ベーンの音は蛇の動きを模したとも言われる。打楽器(ダフ、カルタール)がリズムを刻み、女性の歌い手が甲高い声で即興の詩を乗せる。衣装は黒を基調に鮮やかな刺繍が施され、スカートの広がりと回転が視覚的な中心になる。
聴きどころ
ベーンの持続音(ドローン)と旋律が同時に出る仕組みに注意する。吹き込みながら鼻で呼吸する循環呼吸(サーキュラー・ブリージング)で吹かれるため、音が途切れない。歌い手の即興詩は旅の記録や恋愛・神話をテーマにしており、歌詞の切れ目とリズムの切れ目が少しずれる独特のフレーズ感がある。
初めて聴くなら
グラビ・サペーラの演奏映像から入る。踊りと音楽が分離しがたいジャンルなので、聴くだけでなく見ることが理解への近道だ。スカートの回転がベーンの音の循環と重なる感覚が分かると、このジャンルの核心に触れられる。
代表アーティスト
- Kalbelia Folk Group
- Gulabi Sapera
代表曲
- Kalbelia Folk Group — Rajasthani Folk Dance (1985)
- Kalbelia Dance Song (2010)
- Kalbelia Folk Group — Kalbelia Snake Charmer Song (1980)
もっと見る(あと3件)
- Gulabi Sapera — Kalbelia Wedding Song (1995)
- Gulabi Sapera — Sapera Naach (1990)
- Kalbelia Folk Group — Been Geet (1990)
生まれた背景
カールベリヤはラージャスターン州の蛇遣い民族(蛇を捕まえ、毒を採取し、薬として売る生計を持っていた集団)で、カースト制度の外縁に位置してきた。旅をしながら生計を立てていたため、歌と踊りが「持ち運べる財産」として磨かれた。
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グラビ・サペーラは現代における代表的な踊り手で、国際的なフェスティバルでカールベリヤを紹介したことで知られる。ユネスコは2010年に無形文化遺産に登録した。
音楽的特徴の詳細
楽器プーンギ(蛇笛)、ドゥフ、カマイチャ、ハルモニウム、声
リズム高速ドゥフ拍、蛇のような身のこなし、即興的詞章
発展
1980年代以降、グラーボー・サパーラ(踊り手・歌手)らが世界フェスティバル・ツアーを行い、フランスのペレンタウバ国立人類学博物館との共同プロジェクトでも紹介された。2010年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
出来事
- 1972年: 野生生物保護法。
- 1980年代: グラーボー・サパーラの舞台活動。
- 1990年代: 国際公演活発化。
- 2010年: ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に登録。
- 2018年: グラーボー・サパーラ死去で時代の節目。
派生・影響
ラージャスターン文化観光の核、フランス・ジプシー音楽との交流(共通起源説あり)、ボリウッド映画ダンスの素材となる。
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
カールベリヤが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
