未来派音楽
1910年代イタリアで興った未来派運動の音楽部門。機械音・騒音を肯定的に取り入れた最初期の試み。
まずはここから
ひとことで言うと1910年代イタリアで興った未来派運動の音楽部門。機械音・騒音を肯定的に取り入れた最初期の試み。
まずはこの曲からルイジ・ルッソロ — L'arte dei Rumori ▶ YouTube
代表的な人ルイジ・ルッソロ
どんな音か
聴きどころ
旋律や和声の完成度より、何を音楽と見なすかの転換を聴く。再現録音では機械的なうなりや轟音が中心になる。ヴァレーズの「イオニザシオン」を聴くと、打楽器だけで音響の建築を作る発想が未来派以後の耳に近いことが分かる。
初めて聴くなら
歴史的な再現として「Risveglio di una città — ルイジ・ルッソロ (1913)」に触れたい。思想を読むなら「L'arte dei Rumori — ルイジ・ルッソロ (1913)」が背景になる。音楽作品としての迫力を聴くなら「イオニザシオン — エドガー・ヴァレーズ (1931)」が入りやすい。
代表アーティスト
- ルイジ・ルッソロ
- エドガー・ヴァレーズ
代表曲
- ルイジ・ルッソロ — L'arte dei Rumori (1913)
- ルイジ・ルッソロ — Risveglio di una città (1913)
- エドガー・ヴァレーズ — イオニザシオン (1931)
もっと見る(あと2件)
- ルイジ・ルッソロ — Convegno dell'automobile e dell'aeroplano (1914)
- ルイジ・ルッソロ — Convegno di automobili e di aeroplani (1914)
生まれた背景
1910年代のイタリア未来派は、速度、機械、戦争、都市を賛美する過激な芸術運動だった。ルッソロは1913年に『騒音芸術』を発表し、従来のオーケストラではなく、近代都市のノイズを音楽化する必要を主張した。
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録音はほとんど残っていないが、思想として後のノイズ、電子音楽、サウンドアートへ影響した。
音楽的特徴の詳細
楽器イントナルモーリ、騒音発生装置
リズム騒音、機械音響、非楽音的素材
発展
ルッソロ「騒音の芸術」(1913)の宣言、1914年のミラノ・コンサートでイントナルモーリが演奏され騒動となった。プラテッラ、フランチェスコ・バリッラ・プラテッラの作品も書かれたが、第一次世界大戦と戦後ファシズムへの傾斜で運動は衰退した。
出来事
- 1909: マリネッティ「未来派宣言」
- 1913: ルッソロ「騒音の芸術」
- 1914: ミラノ、イントナルモーリ・コンサート
- 1931: ヴァレーズ「イオニザシオン」(騒音文化の継承)
派生・影響
ヴァレーズ「イオニザシオン」(1931)、ミュジーク・コンクレート、20世紀後半のノイズ音楽、ジャパノイズに至る騒音受容の歴史的出発点となった。
日本との関係
豆知識
未来派音楽は、残された録音よりマニフェストの影響が大きい。騒音を音楽の外に追い出さず、近代生活そのものの音として受け入れた点で、20世紀音楽の聴く範囲を広げた。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
未来派音楽が好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
