カリプソ
トリニダード・トバゴで19世紀に成立し、20世紀にカリブ海全域に広がった、社会風刺と機知を盛り込んだ歌詞の中心であるアフロ・カリブ歌謡。
まずはここから
ひとことで言うとトリニダード・トバゴで19世紀に成立し、20世紀にカリブ海全域に広がった、社会風刺と機知を盛り込んだ歌詞の中心であるアフロ・カリブ歌謡。
まずはこの曲からHarry Belafonte — Day-O (Banana Boat Song) ▶ YouTube
代表的な人Lord Kitchener
どんな音か
テンポは 90〜120BPM で、リズムは 16 ビートの soca に先行する 4 ビート。楽器は パーカッション主体で、steel drum や hand drum、マリンバのような打楽器が重ねられ、ボーカルはスピーチのような速度で歌詞を流す。歌詞が『双方向的なやり取り』の形式を持ち、スタジアム内での『大合唱』を想定した設計。メロディより『ことば遊び』と『機知』が重視される。
聴きどころ
歌詞の韻律と機知、コーラスの『サウンド感』(複数の声が重なる快感)、steel drum のハーモニー。曲というより『イベント』として体験される点。
初めて聴くなら
Harry Belafonte『Day-O (Banana Boat Song)』で基本形を、The Mighty Sparrow『Jean and Dinah』で social commentary の側面を感じる。
代表アーティスト
- Lord Kitchener
- Harry Belafonte
- The Mighty Sparrow
代表曲
- Harry Belafonte — Day-O (Banana Boat Song) (1956)
- The Mighty Sparrow — Jean and Dinah (1956)
- Lord Kitchener — Sugar Bum Bum (1978)
生まれた背景
19 世紀のトリニダード・トバゴで、奴隷制廃止後のアフリカン・ディアスポラと先住民、ヨーロッパ移民の音文化が混交。かつて奴隷が『夜間の社会風刺を歌で伝える』という伝統が カリプソ の骨子になった。
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20 世紀にはカーニバル(Carnival of Trinidad and Tobago)の中心音楽として確立され、1950 年代にはアメリカ合衆国〜ヨーロッパへも export された。
音楽的特徴の詳細
楽器アコースティックギター、シャック・シャック、クアトロ、スチールパン、声
リズム中速2/4、コール&レスポンス、即興諷刺
発展
20世紀前半マイティ・スパロー、ロード・キッチェナーがカリプソをグローバル化し、1956年のハリー・ベラフォンテ「Day-O(バナナ・ボート)」で米国メインストリームに紹介された。1970年代以降ソカへ派生し、現代ではチャットニー・ソカやラパソとも交差する。
出来事
- 1834: トリニダード奴隷解放
- 1912: 初期商業録音
- 1956: ハリー・ベラフォンテ「Day-O」
- 1969: マイティ・スパロー国際的成功
- 1980: スチールパン・カリプソ全盛
派生・影響
ソカ、チャットニー、メント、レゲエ、米国フォークと交差。
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
カリプソが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
