ンドンボロ
1990年代キンシャサで、スークースの「セベン」部分を高速化・性的に強調した派手なダンスを伴うコンゴ系電子ダンス音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
Awilo Longombaの「Coupe Bibamba」では、ギターの「セベン」パターンが始まった瞬間からダンスフロアの空気が変わる——このパターンが何拍目に始まり何拍目で折り返すか、最初は手で膝を叩きながら追ってみると構造がわかりやすい。ドラムマシンのキックが裏拍に強調されていて、それがヒップの動きを引き出す。歌が終わってインストのセベンだけになる部分(曲の後半に多い)が最もダンスの強度が高い。
発展
2000年代にはケンタッキー・スターズやヴェルクー、フェレ・ゴラといったバンドがコンゴ・ディアスポラとアフリカ全土に拡散し、フランス語圏アフロビートの主流の一つに。アフロ・ハウスやクペ・デカレと相互影響し、TikTok時代にも適合している。
出来事
- 1995: アウィロ・ロンゴンバ&レ・キングス
- 1998: コフィ・オロミデ『ロアン・ガタ』
- 2000s: アフリカ全土でダンスステップ伝播
- 2010s: ディアスポラ経由で欧州フェスへ
派生・影響
スークースからンドンボロへ。アフロ・ハウス、クペ・デカレ、ンガジン(ガボン)などと交差。
音楽的特徴
楽器エレキギター、ベース、ドラムマシン、シンセ、声
リズム高速セベン、4/4、コール&レスポンス・チャント
代表アーティスト
- Koffi Olomidé
- Awilo Longomba
代表曲
- Coupé Bibamba — Awilo Longomba (1995)
- Loi — Koffi Olomidé (1997)
- Coupe Bibamba — Awilo Longomba (1998)
- Karolina — Awilo Longomba (1998)
- Andrada — Koffi Olomidé (2000)
Bongo Beat — Awilo Longomba (2002)
日本との関係
初めて聴くなら
Awilo Longombaの「Coupe Bibamba」(1998)を大音量で聴くか、できればダンスフロア環境で聴くと本領がわかる。次にKoffi Olomidéの「Loi」(1997)を聴くと、より歌の比重が高いスタイルとの違いが感じ取れる。踊る気分でなければ「Karolina」(Awilo Longomba, 1998)のギターパターンだけを追う聴き方もある。
豆知識
「クペ・ビバンバ」は「髪を切れ」という意味のリンガラ語で、ダンスの振り付けとリンクした歌詞が多い。ンドンボロのダンスは性的に露骨な動きが多いとして、コンゴやカメルーンなどでの一時的な上演禁止令の対象になったことが複数回あり、そのたびに話題と人気が再燃するというサイクルを繰り返してきた。
