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Rock & Metal

Psychedelic Rock

United States · 1965–present

1960年代後半に成立した、幻覚剤による意識の変化を音で再現しようとしたロック。長いジャム、シタール、テープ逆回転が特徴。

What it sounds like

1960年代後半のLSD(幻覚剤)体験を音で再現しようとしたのが、この音楽の出発点だ。この「意識の変化を音にする」という発想が、これから挙げる技法すべての根っこにある。ロックの編成にシタール、メロトロン、ハモンドオルガン、フルートを加え、テープ逆回転やフェイザー、フランジング(いずれも音をうねらせ、回転するように聞かせる効果)といったスタジオの工夫を重ねる。歌詞は幻覚体験、神秘思想、宇宙、子供時代、不思議の国のアリス的なイメージ。曲は5〜10分と長く、即興(ジャム)の聴かせどころをたっぷり取る。録音では、音を左右に振る(パンニング)、エコーで奥行きを作るといった操作が定番だった。テンポは曲によって大きく幅がある。スタジオそのものが一つの楽器になった——それがこの音楽の核心だった。

How it came about

1965〜66年の西海岸サンフランシスコ(ヘイト・アシュベリー地区)と英国ロンドンで、ほぼ同じ時期に別々の場所で生まれた。米国西海岸の代表格はグレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレイン。英国の代表格は後期のビートルズ(1966〜67年)やピンク・フロイドだった。1967年のビートルズ『Sgt. Pepper's』とサマー・オブ・ラブが頂点で、1969年のウッドストック・フェスティバルで一つの到達点を見せた後、1970年代に入ってプログレッシブ・ロック、ハードロック、サザン・ロックへ分岐していく。

What to listen for

このジャンルの主役はサビではなく、長い即興(ジャム)だ。通常のヴァース・コーラス構造を逸脱し、ジャム・セクションでは同じ音階(スケール)の上を何分も漂い続けるギターが聴きどころになる。これを、目的地のない散歩につき合うつもりで追いかけるのがコツだ。シタールの低い一音がずっと鳴り続け(ドローン)、和音が動かないまま響きだけが変化していくのも味わいたい。「Itchycoo Park」のフランジングのように、スタジオの仕掛けそのものが楽曲の主役に躍り出る瞬間にも注目したい。

If you only hear one thing

1曲だけ聴くなら、The Beatles『Tomorrow Never Knows』(1966)。3分弱のなかにサイケデリックの全要素が詰まっている。アルバムなら、Pink Floyd『The Piper at the Gates of Dawn』(1967)、The Doors『The Doors』(1967)。米国西海岸なら、Jefferson Airplane『Surrealistic Pillow』(1967)。

Trivia

「サイケデリック(psychedelic)」という語をポピュラー音楽で初めて使った例とされるのは、1964年にThe Holy Modal Roundersがデビューアルバムの『Hesitation Blues』で「psycho-delic」と歌い込んだ箇所だとされる。これは伝統的なブルースの替え歌で、「サイケデリック」がドラッグ文化と結びつく前の使い方だった。ザ・バーズの「Eight Miles High」(1966)——ジョン・コルトレーンとラヴィ・シャンカルの影響をうかがわせる曲だが——は、麻薬を想起させるとして一部のラジオ局が放送を見送った。当時バンドは「飛行機の高度の話だ」と釈明している。ただし後年、ジーン・クラークとデヴィッド・クロスビー自身が、薬物体験の影が差していたことを認めている。

Notable artists

  • The Beatles1960–1970
  • Jimi Hendrix1963–1970
  • Jefferson Airplane1965–1973
  • Pink Floyd1965–2014
  • The Doors1965–1973

Notable tracks

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United States · around 1965 (±25 years)