アンブロジオ聖歌
北イタリア・ミラノ大司教区で伝承されるラテン典礼聖歌。ミラノ典礼に固有の独自伝統。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
グレゴリオ聖歌との音程体系の違い。男女合唱団の掛け合いのタイミング。ラテン語の言葉のリズムと旋律の関係。全体の時間感、特に沈黙がどう機能するか。
発展
中世を通じてミラノ周辺で写本に記録され、ローマ化の圧力を受けつつも独立を保った。トリエント公会議でも200年以上の歴史を持つ典礼として例外的に存続が認められた。20世紀以降ミラノ大司教区の聖歌学者により楽譜が整備され、第2バチカン公会議後の改革でも独自典礼として復興された。
出来事
- 386: アンブロジウス、ミラノで対唱詩篇歌を導入
- 1576: カルロ・ボッロメオ、典礼書を再編集
- 1622: ローマでアンブロジオ典礼の存続が公式に確認される
- 1935: ミラノ司教区が現代版アンブロジオ・グラドゥアルを刊行
派生・影響
アンブロジオの讃美歌詩形(イアンブス2歩格四行詩)はラテン讃美歌の基本形となり、中世から近代までヨーロッパ讃美歌全般のひな型となった。
音楽的特徴
楽器男声斉唱、会衆斉唱
リズム自由リズム、独自旋法、対唱形式
代表アーティスト
- Cappella Musicale del Duomo di Milano
代表曲
Cantus Ambrosianus: Te Deum — Cappella Musicale del Duomo di Milano
日本との関係
初めて聴くなら
『Cantus Ambrosianus: Te Deum』Cappella Musicale del Duomo di Milano。ミラノ大聖堂付属合唱団による演奏で、最高の音質と解釈を期待できる。静寂と瞑想の時間を確保して聴くことが重要。
豆知識
Cappella Musicale del Duomo di Milanoはミラノ大聖堂に属する由緒ある合唱団で、500年以上の歴史を持つ。彼らの録音はDDD方式(デジタル録音)のものが多く、音質は比較的良好である。アンブロジオ聖歌の楽譜は限定的にしか出版されておらず、学術的価値は極めて高い。
