不確定性の音楽
演奏ごとに異なる結果が生まれる、極限まで開かれた作曲形式。ジョン・ケージが理論化。
概要
アレアトリックの一形態だが、作曲家が演奏結果を「予期しない」点まで突き詰めた点が特徴。記譜は言葉、図形、行動指示、演奏者の選択など多様で、作品ごとに異なる「演奏の枠」が提示される。
背景
ケージは禅仏教(鈴木大拙)と易経の影響下に「作曲家の意図を作品から取り除く」哲学に到達した。1950年代ニューヨーク学派(ケージ、フェルドマン、ブラウン、ウォルフ)はマース・カニングハム舞踊団との協働を通じて、「個別の音楽要素・舞踊要素・視覚要素を独立に進行させる」方法論を発展させた。
発展
ケージ「ミュージック・オブ・チェンジズ」(1951)、「4分33秒」(1952)、「コンサート・フォー・ピアノ・アンド・オーケストラ」(1958)が代表作。フェルドマン「プロジェクション」(図形楽譜)、ブラウン「Available Forms」、ウォルフの参加型作品が並行した。
出来事
- 1951: ケージ「ミュージック・オブ・チェンジズ」
- 1952: ケージ「4分33秒」
- 1958: ケージ「コンサート・フォー・ピアノ・アンド・オーケストラ」
- 1959: ケージ、ダルムシュタットで「不確定性」講演
派生・影響
フルクサス、即興音楽、サウンドアート、ロウアーケース・ミュージック、参加型・社会的実践音楽まで広く影響している。
音楽的特徴
楽器多様(楽器・声・電子音・行動)
リズム図形楽譜、行動指示、演奏結果の予期不可能性
代表アーティスト
- ジョン・ケージ
- モートン・フェルドマン
代表曲
- プロジェクション — モートン・フェルドマン (1951)YouTube で検索
- ミュージック・オブ・チェンジズ — ジョン・ケージ (1951)YouTube で検索
- 4分33秒 — ジョン・ケージ (1952)YouTube で検索
- コンサート・フォー・ピアノ・アンド・オーケストラ — ジョン・ケージ (1958)YouTube で検索