エレクトロニック

アレアトリック音楽

Aleatoric Music

西ヨーロッパ · 1950〜1980年

別名: 偶然性の音楽 / Chance Music

作曲・演奏に偶然性の要素を導入する戦後の作曲技法の総称。

概要

全パラメータを厳密に決めるトータル・セリアリズムへの反作用として、ジョン・ケージ(米)と作曲家ルトスワフスキ、シュトックハウゼン(欧)が異なる方向で発展させた。作曲家による「制御された偶然性」と、ケージ流の「決定論からの完全離脱」の二極がある。

背景

戦後前衛音楽の極端な体系化への内的反動と、東洋哲学(特に易経)への関心、フルクサスなど境界横断的芸術運動が背景にある。1950年代パリ・ニューヨーク・ダルムシュタットで国際的に議論された。

発展

ケージ「易の音楽」(1951、易経による)、シュトックハウゼン「ピアノ曲第11番」(1956、ページ順を演奏者選択)、ブーレーズ「ピアノ・ソナタ第3番」(1957、可動形式)、ルトスワフスキ「ヴェネツィアのゲーム」(1961、限定アレアトリ)が代表作。

出来事

  • 1951: ケージ「易の音楽」
  • 1956: シュトックハウゼン「ピアノ曲第11番」
  • 1958: ケージ、ダルムシュタット講習会で講演
  • 1961: ルトスワフスキ「ヴェネツィアのゲーム」

派生・影響

不確定性音楽、グラフィック・スコア、フルクサス、即興音楽、現代の図形楽譜・参加型音楽まで広く影響している。

音楽的特徴

楽器多様(楽器・声・電子音)

リズム偶然性、可動形式、限定アレアトリ

代表アーティスト

  • ジョン・ケージアメリカ合衆国 · 1935年〜1992
  • ピエール・ブーレーズフランス · 1945年〜2016
  • ヴィトルト・ルトスワフスキポーランド · 1945年〜1994
  • カールハインツ・シュトックハウゼンドイツ · 1950年〜2007

代表曲

関連ジャンル

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