琉球民謡
沖縄本島・先島諸島の伝統的民謡。三線と独特の音階を持つ。
概要
三線(さんしん)を伴奏とする沖縄諸島の民謡群。琉球音階(ド・ミ・ファ・ソ・シ)を多用し、本土民謡とは明確に異なる旋律世界を持つ。労働歌(芭蕉布・安里屋ユンタ)、祝い歌(かぎやで風)、抒情歌(花)など多彩なジャンルからなる。
背景
14〜19世紀の琉球王国期に宮廷音楽(古典音楽)と民間歌謡が分化し、士族の三線音楽と民衆の民謡が並存した。明治の廃藩置県後も民謡は地域の生活と深く結びつき、シマ(村)ごとの歌が継承された。
発展
20世紀前半、沖縄本島の嘉手苅林昌、八重山の大濱安伴ら名手が録音文化に登場し、戦後は知名定男・登川誠仁・大工哲弘らが伝統と現代の橋渡しを行った。1990年代の喜納昌吉『花』、BEGIN『島人ぬ宝』などで本土・世界に琉球音階が広まった。
出来事
- 1879年: 琉球処分後も民謡継承。
- 1956年: 嘉手苅林昌のレコードデビュー。
- 1969年: 喜納昌吉『ハイサイおじさん』。
- 1990年: りんけんバンドの活動本格化。
- 2001年: 夏川りみ『涙そうそう』ヒット。
派生・影響
沖縄ポップス(ウチナーポップ)、HY・モンゴル800ら沖縄バンド、夏川りみ・りんけんバンドの世界進出を生んだ。
音楽的特徴
楽器三線、太鼓、笛、四つ竹、声
リズム琉球音階、三線の即興的合いの手、ハヤシの掛け声
代表アーティスト
- 嘉手苅林昌
- 喜納昌吉
- 知名定男
- りんけんバンド
- 夏川りみ
代表曲
- 安里屋ユンタ — 嘉手苅林昌 (1970)YouTube で検索