電子音楽
1951年ケルン放送局で創設された、純粋な電子発生音のみで作曲する音楽。
概要
サイン波、ノイズ、フィルターなど純電子音源を素材に、シリアルな構築原理で作品を組み立てる。シェフェールの「録音された具体音」と対比される「合成された抽象音」を志向した。シュトックハウゼン、アイメルトが指導者となった。
背景
戦後ドイツの音響学研究と放送技術の発達、トータル・セリアリズムの理論的進展が交わって生まれた。「自然音にとらわれず、音そのものを純粋に構築する」という啓蒙的理念が出発点にあった。
発展
シュトックハウゼン「習作I」(1953)、「習作II」(1954)、「少年の歌」(1956、電子音と少年合唱の併用)、「コンタクテ」(1960)が画期的作品。ケルン以外でもミラノ、ワルシャワ、東京(NHK電子音楽スタジオ)に同様のスタジオが設立され、世界規模で発展した。
出来事
- 1951: ケルン放送局電子音楽スタジオ開設
- 1953: シュトックハウゼン「習作I」
- 1956: シュトックハウゼン「少年の歌」
- 1960: シュトックハウゼン「コンタクテ」
派生・影響
ライヴ・エレクトロニクス、ミックスト音楽、IDM、テクノ、アンビエント、現代映画音楽の電子書法に決定的影響を与えた。
音楽的特徴
楽器電子発振器、テープ、スタジオ機材
リズムシリアルな組織、純電子音源
代表アーティスト
- カールハインツ・シュトックハウゼン
代表曲
- 習作I — カールハインツ・シュトックハウゼン (1953)YouTube で検索
- 少年の歌 — カールハインツ・シュトックハウゼン (1956)YouTube で検索
- コンタクテ — カールハインツ・シュトックハウゼン (1960)YouTube で検索