ライヴ・エレクトロニクス
演奏会場でリアルタイムに電子的処理を行う音楽形式。
概要
1960年代以降、トランジスタ機器・シンセサイザー・コンピュータの小型化に伴って発展した。生演奏者の音をマイクで拾い、フィルター・ディレイ・リング変調などで変容させ、スピーカーへ返す。スタジオ電子音楽の対概念。
背景
ジョン・ケージ「カートリッジ・ミュージック」(1960)、シュトックハウゼン「ミクロフォニーI」(1964)、L.ノーノ「ラ・ファッブリカ・イルミナータ」(1964)が出発点。1970年代パリのIRCAM設立(1977)で、リアルタイム信号処理の研究拠点が制度化された。
発展
シュトックハウゼン「マントラ」(1970、リング変調器付きピアノ二重奏)、L.ノーノ「プロメテオ」(1984)、ピエール・ブーレーズ「レポン」(1981、IRCAMの4Xシステム)など、楽器とエレクトロニクスの精密な対話を実現した。日本では一柳慧、柴田南雄、湯浅譲二らが発展に寄与した。
出来事
- 1960: ジョン・ケージ「カートリッジ・ミュージック」
- 1964: シュトックハウゼン「ミクロフォニーI」
- 1977: パリ、IRCAM設立
- 1984: L.ノーノ「プロメテオ」初演
派生・影響
現代のミックスト音楽、ラップトップ・ライヴ、即興電子音楽、サウンドアート全般の基礎を成した。
音楽的特徴
楽器生楽器、マイク、エフェクター、コンピュータ
リズムリアルタイム処理、楽器とエレクトロニクスの対話
代表アーティスト
- ジョン・ケージ
- ピエール・ブーレーズ
- カールハインツ・シュトックハウゼン
- ルイージ・ノーノ
- アルヴィン・ルシエ
代表曲
- ミクロフォニーI — カールハインツ・シュトックハウゼン (1964)YouTube で検索
- マントラ — カールハインツ・シュトックハウゼン (1970)YouTube で検索
- レポン — ピエール・ブーレーズ (1981)YouTube で検索
- プロメテオ — ルイージ・ノーノ (1984)YouTube で検索