カントリー・ゴスペル
20世紀アメリカ南部の白人福音音楽で、カントリー音楽の楽器編成と語法で歌われる讃美歌伝統。
概要
ハンク・ウィリアムズ、ジョニー・キャッシュ、ドリー・パートンら主流カントリー歌手も讃美歌録音を残し、アクースティック・ギター・フィドル・ピアノ・スティールギターを伴って白人霊歌・福音歌を歌う伝統。家族・小規模教会の音楽として広まった。
背景
南部白人プロテスタント文化の中で、土曜の踊り(カントリー)と日曜の礼拝(讃美歌)が同じ音楽家・同じ楽器で行われた歴史的並存に根ざす。世俗と聖の連続性をなだらかに表現する点に特色がある。
発展
20世紀前半のカーター・ファミリー、ベイリー・ブラザーズらが録音文化に持ち込み、ナッシュヴィルのレコード産業を通じて全国化した。1950年代以降サザン・ゴスペル四重唱(Stamps Quartet等)と並存しつつ、ジョニー・キャッシュらによる主流カントリー・スターのゴスペル・アルバムで一般化した。
出来事
- 1927: ブリストル・セッション、カーター・ファミリーが讃美歌を録音
- 1956: ジョニー・キャッシュ『I Was There When It Happened』ゴスペル録音
- 1971: ドリー・パートン『Golden Streets of Glory』
派生・影響
サザン・ゴスペル、ブルーグラス・ゴスペル、現代CCMのカントリー寄り表現に直結する伝統。
音楽的特徴
楽器ヴォーカル、アクースティックギター、フィドル、ピアノ、スティールギター
リズムカントリー2/4または4/4、シンプル和声、コーラス反復
代表アーティスト
- The Carter Family
代表曲
- Will the Circle Be Unbroken? — The Carter Family (1935)YouTube で検索