白人霊歌
アメリカ南部白人開拓者の野営集会(キャンプミーティング)で発達した、英語の宗教的民謡。
概要
18-19世紀のグレート・アウェイクニング期に、英国・スコットランド・アイルランドからの讃美歌伝統と土着民謡が交差して生まれた。素朴な短調旋律(Lonesome Tune)とコーラス反復、フォーク的な拍節を特徴とし、家庭・教会・野営集会で歌われた。
背景
アパラチアン山地への入植者たちは、英国非国教徒の讃美歌・スコッチ=アイリッシュのバラッド・ゲール語讃歌などの遺産を持ち込み、辺境の生活と信仰のなかで再構築した。第一次・第二次大覚醒運動の野営集会で会衆型の民俗讃美歌として発達した。
発展
1800年代初頭にケンタッキー州レヴァイヴァルから広まり、ジョン・ウィリアム・スティーフェル『The Sacred Harp』(1844)に集成された。後期ブルーグラス・ゴスペルやカントリー・ゴスペルへ流れ込み、現代でもフォーク・リヴァイヴァル運動とサクレッド・ハープ歌唱コミュニティで継承される。
出来事
- 1801: ケンタッキー、ケイン・リッジ・リヴァイヴァル
- 1816: アナンス・デイヴィソン『Kentucky Harmony』刊行
- 1844: 『The Sacred Harp』第1版
派生・影響
シェイプ・ノート(サクレッド・ハープ)歌唱、カントリー・ゴスペル、ブルーグラス・ゴスペル、ボブ・ディランら20世紀フォーク・リヴァイヴァルの素材。
音楽的特徴
楽器会衆斉唱、稀にフィドル・バンジョー
リズムモーダル(短調)旋律、フォーク拍節、コーラス反復
代表曲
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