サザン・ゴスペル
白人男声四重唱を中心とする、米南部発の福音音楽様式。
概要
テナー・リード・バリトン・ベースの四重唱+ピアノ伴奏を基本編成とし、英国男声グリー・クラブと黒人ゴスペル・カルテットの双方の影響を受けつつ独自に発達した。ブラックウッド・ブラザーズ、スタトラー兄弟、キャシュ・カルテットらが代表的。明るい長調と高度な四声ハーモニーを特徴とする。
背景
19世紀末のシェイプ・ノート歌唱学校から人材を輩出し、20世紀初頭ジェイムズ・D・ヴォーンら音楽出版社のプロモーションで大衆化した。米南部白人プロテスタント共同体の社交・礼拝・娯楽を一体化する音楽として確立した。
発展
1948年に創設された『国立四重唱大会』を中心に競演文化が発達し、1960年代にはテレビ番組『ゴスペル・シング』で全国的人気を得た。エルヴィス・プレスリーもサザン・ゴスペル熱烈なファンで、自身も多数の録音を残し主流ロックンロール文化との接点となった。
出来事
- 1910: ジェイムズ・D・ヴォーン四重唱、商業録音開始
- 1948: ナショナル・カルテット・コンベンション設立
- 1967: エルヴィス『How Great Thou Art』でグラミー受賞
派生・影響
1950年代ロックンロールの和声感覚やドゥーワップの音楽的祖型のひとつ。CCM、ブルーグラス・ゴスペル、現代の白人プロテスタント讃美音楽に連続する。
音楽的特徴
楽器男声四重唱(SATB再配置)、ピアノ、稀にリズムセクション
リズム長調、四声ハーモニー、ピアノ・リフ、明るい拍節
代表アーティスト
- The Blackwood Brothers
代表曲
- How Great Thou Art — The Blackwood Brothers (1957)YouTube で検索